20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

最近元気がない後輩をランチに誘って元気づけるための2つの問いかけとは?

医療法人の組織活性化に効く!

 
[Fri., 19 Sep, 2015] イヤホンでJazzを大きめの音量で聴きながらですと、結構集中できることがわかりました。本日午後、6時間以上かかると思っていたら3時間で、報告書と翻訳チェックが出来上がりました。とは言え、まだ書かなければいけないものが3つ残ったままです(汗。
 
さて、今回のテーマは仕事が"志事"になってますか?
 
後輩や部署が違う同期から、「やり甲斐がないんだよ〜」「もう辞めたい〜」と言われて、困惑していませんか?
 
彼女/彼のことを考えれば、「好きなことを頑張れ〜!」と言いたい反面、本当は大切な仲間を引き止めるべく「ココでもう少しガンバって欲しいんだよ〜っ」と言いたくて、板挟みになっているご自身にお悩みでしょうか。
 
最終的には、ご本人の意思に任せるしかないのですが、もし、当人の意思が頑固では無く、人間関係が唯一無二の理由でもなく、話が聞いて貰える余地があるならば、以下を一緒に考えてあげてください。
 
もしかしたら、ご本人の本当にやりたいことがやっぱり今の職場にあるということが確認できるかもしれません。
 
使命/ミッションの共有
  • なぜ、それを行っているのか?
  • 誰のために?
  • 何を提供するか?
  • どんな手段で?
  • 何処で?
  • いつから始められるか?
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 参考:START INNOVATION with this visual toolkit

www.shinyamamoto.com

 

加えて、次のような問いかけをチームで考えられれば尚良しです。

  • 組織として価値を生み出し、顧客に届けることを永続的に行うためには?
  • チームの中における、あなたの役割は?
  • 何をお互いに目指せば、チームが目指すビジョンに近づくか?
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もしも、常に背伸びしてジャンプする自分に疲れたならば、
ピットインして振り返ってもいいのです。
 
パンクは無いか?
筋肉痛が肉離れになっていないか?
そもそも観客席で応援はあるのか?
 
ピットインすれば、客観的に分かります。
このままで、いいかもしれない・・・。
タイヤさえ変われば、まだ走れるかもしれない・・・。
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なぜミッションの共有が良いのか?
その背景にあるのは・・・組織で何かを起こしたい、変化させたいと思うならば、決して一人では達成できないのです。
 
自分一人が突っ走って、頑張って、クタクタになっていたとしても、あなたのミッションを知らない相手にとっては、どうしてそんなに疲れちゃうの?と疑問に思っているかもしれません。
 
そこで、同じ言葉でも、伝わり方が全然異なってしまう「会話の空中戦」を避けるべく、ブロックを使って皆さんの目の前で、自身の思考を広げてみたり、皆で自由にたくさん、絵を描くよう、チームで思いっきり遊んでみてください。
 
 
この方法は「質問」が鍵です。
あなたの同僚に対するお声がけの重要性です。
 
 
使命/ミッションの共有、具体的には・・・
特に、何よりも明確にしたい2つの質問を、ご本人にしてあげてください。
 
「なぜ、今の仕事・業務を行わなければならないのか?」
 
「それは誰のためにやっているのか?」
 
例えば、立ち話でもランチの時でも、こんな風に切り出してみたらいかがでしょう。
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「改めて聞きたいんだけど、あなたはどんな業務を行っているの?組織、チーム内での役割って?」
 
今は全部門のIT関係のサポートをしています。パソコンに詳しくない看護師さんや、介護職の方からの日々の質問に答えたり、トラブル対応をしています。迅速に対応することが、最も求められていることですね。
 
「なるほど、それはとっても重要なミッションだね!!(深い共感)
 ところで、どうして迅速に対応することが求められているの?」
 
皆さん、自宅にPCがなかったり、或いは比較的お年が高めだったりで、基本的なことを知らないんです。再起動すればいいのに、電源を切って良いかもわからず、触れないとか・・・(笑)。でも、電子カルテが入って、情報はできるだけ早く入力していかないと、忘れてしまったり、後でまとめて入力する際に間違いがおこったりしてしまうようです。
 
「それは当人にとっても、病院にとっても大変〜!(深い共感)
 ところで、迅速に対応してあげたら、皆さんはどんな反応をするの?」
 
そうですね、すごく喜ばれます。中には大げさなくらい感謝されることもありますね。「あぁ、私こういうの本当にダメなんで、いつも助かるわ〜ありがとね!」なんて言われて、照れますね。
 
「なるほど〜、凄く役にたっているんだね。今やデジタル化は、どの職種でも逃れられないしね(汗)
 つまり、あなたのお仕事って、とっても重要だし、求められていることだし、ますます大事になってきそうだね」
 
そうかもしれないな〜。実は、私、ちょっとした野望があったんですよ。
 
「おお、それは何なの?」
 
本当は、私、全部署をまわって業務改善をしたいんです。ITでサポート出来ることって、どこの部署でも幾つかは出てくると思うんですよ。
 
「なるほど〜、それ、凄いことだよ。きっと皆さん、喜ぶよ〜。ぜひやってよ〜。」
 
(後略)

 

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さて、これは先日、とある組織の中での会話をほぼ忠実に再現しました。
 
病院組織に属する人ならば、誰でも改善や上昇志向を持っています。それをあぶり出すことは、難しいことではありません。
 
たった2つの問いかけ「なぜ〜?」「誰のために?」が明確になれば、本人の役割やミッションに近いものが、見えるのです。
 
結論として、その人が本当にしたかったこと、したいことがご自身の口から出てくれば、その結果、自分の仕事観が少し変わって見えるかもしれません。
 
さぁ、まずは明日、最近元気がない後輩をランチに誘って、気軽に問いかけてみませんか?
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そうは言っても、簡単に本音が出てくるなんて思えないよ〜(涙)。
 
いえいえ、対話が出来る関係が構築されれば、可能ですヨ。
 
当方が実際に介入している施設・法人での組織活性化事例を踏まえて、「対話できる」場作りの方法や、コミュニケーションの実施例をお見せします。
 
また、院内研修や、職員さんとのコーチングでも活用している「レゴ® シリアスプレイ® メソッドを用いた対話術」も体験できますヨ。
 
イノベーション経営に欠かせない「共感」の創り方、語りませんか。
10/9(Fri.) 第3回 @東新宿にて(募集中)

迷える後輩の、組織との架け橋になってあげてください。。。