20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

20分遅れで始まったのになぜ、終了が3分遅れで済んだのか?厳密な時間管理と全員参加型の重要性

医療法人の組織活性化に効く!

ヘルスケアのチーム・ビルディングに最適!

オープン・イノベーションメソッド

 

[Fri., 5 Nov 2016] サイエンスアゴラ2016というイベントのお手伝いをしてきました。


11年連続して継続されている(驚)
「本音で語る研究問題」シリーズ


ノーベル賞再生医療など、華やかなサイエンスの裏にある諸問題に切り込む骨太でマニアックな企画なのです!

 


お手伝いは、今年で3回目。


テーマは「生命操作」〜基礎研究と臨床の間に着目します

 


これはこれで、再生医療や先端生殖医療・工学なので、十分華やか(!)だとも言えます。

 

 

実際、話題提供には京大の再生研から河本先生、そして生命倫理のジャーナリズム界の第一人者とも言える粥川さん、さらに患者側から医療をより良くする活動を続け自身も闘病中のノブさんこと鈴木さん。

 

豪華な講演者が集う、贅沢な陣容です。

 

 

加えて、ヘルスケア医療分野で唯一の、ワークショップ・ファシリテーターのプロ、山本伸が加わったのですから、世界最強です(爆)。

 

 

自身でも企画・実施したことがあり(2008年か09年だったか...汗)、また、先月MEDプレゼン2016でも伺ったばかりのお台場、日本科学未来館とその周辺が、アゴラの会場でした

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我々のイベントは、お隣の「産総研」の11階(せっかくの晴天なのに、景色を見忘れました・・・汗)

 


13:00〜スタート、3時間の長丁場の中身とは...???


当日の実況中継が、既に取りまとめられていますので、こちらでどうぞ

togetter.com

 

 

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会場が広すぎる(驚)ので閑散としているように見えますが、実際の最大参加者数は25名ほどまで膨れ上がっていました!

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自身は後半(20分遅れでスタート!)のワークショップをリード


まずは会の冒頭で横山さん(企画者・司会)が述べられていたルールに、自身の分を加えて「お約束」をホワイトボードで共有

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そして、いつもの如く「す・な・お」を口ぐせにしよう、とご提案

 

す・・・凄い!素晴らしい!

な・・・なるほど〜!

お・・・面白いですね!

 


1時間しかないので、結論を出す「議論」ではなく、お互いの意見を聴く・話すことで違いを知る「対話」をしましょう、そして問題を発見することがゴールですよ、と念押し

 


早速「スピーク&リッスン」を説明し、実行

 


アカデミアや介護医療の当事者は、想いが強い・熱いので「話が長い」のが、難点(苦笑)

 


ですから、時間をキッチリと区切り、全員が話せる・聴ける・参加できる環境づくりが、ワークショップの最初の関門

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(常にストップウォッチを凝視・・・笑)

 


今回は、全員、分別のある真剣なオトナの皆さんでしたので「すなお」に実践して頂き、進行側としては非常に楽でした(笑)

 


次に、各々、他者の発言を聴きながらメモした付箋のキーワードを随時、チーム内で共有しながら、話題を膨らませていきます

 

発言していない時間は、引き続き、気になった言葉を付箋紙に書き記し、中央に継ぎ足していきます

 


5人寄れば・・・なので、多数のキーワードから、話がどんどん膨らんでいきます

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とは言え、話が長くなる”熱い”人がチラホラと現れる頃合いを見計らって(笑)、再度の「スピーク&リッスン」

 


手元に残っている付箋に書いたキーワードを「読み上げるだけ」でいいので、一人ずつ順番にチーム内で共有しなさい、と・・・。

 


補足・説明は不要、とにかく読み上げて、全て出し終えたら次の人へ。

 


そして口ぐせ「す・な・お」を再度、リマインド(ほぼ強制・・・爆)します

 


これで、また全員が順番に発表し、意外なキーワードが出てくるので(若干わざとらしさもあり、これが盛り上がる要因でもありますが)「すごいですね〜」「面白い」「なるほど〜」など、笑いで盛り上がります

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残り20分を切ったところで、取りまとめ

 

2025年の、とある1日の新聞の1面を全員で作りましょう
月日を具体的に決めて、新聞名も皆さんで決めてください
「患者」「研究者」「医療者」の立場で、その1面を見たときにインパク
ある(嬉しい・ドキッと・凄い)内容を表現してください

 


30分近くの全員参加型対話と、目の前にある付箋紙の山が、材料になり各チーム、開始直後からアイデアが湧き上がります

 


速いチームは、数分でドラフトが出来上がってしまいました!
(最終的に、細部にこだわりキャッチコピーや広告まで載せられていました)

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15分後、三者三様、未来を予測する新聞が完成!

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発表の前に、またまた「す・な・お」のリマインド!

 


これで聴きながら「凄い〜」「なるほど」「面白い!」など、反応が耳で聞こえてくるので、発表者も気分よくお話していただけたようです(笑)

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ということで、発表を終えると、16時の終了時刻を3分間だけオーバー(プロとしてはピタっと終えたかったのですが・・・汗)

 


とはいえ・・・なぜ、20分間遅れで始まったのに、終了は3分遅れで済んだのか?

 

それは・・・

 


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なぜ、読まなくてもよい読書会なのに
参加者全員とすぐに仲良く一体感が高まり
盛り上がりすぎて帰宅が遅くなってしまうのか?


2時間でヘルスケアイノベーションを学ぶ!
Read For Action読書会型ワークショップ
http://lmdprfa2016oct.peatix.com
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なぜ、3分遅れですんだのか???


その唯一の答えは、ズバリ「厳密な時間管理」です

 


著名な大先生がいても、年配者がいても、配慮など不要!

 


ストップウォッチで計測し、時間がきたらタイマー音をマイクで全員が聴こえるように流します

 


そして、話している最中のチームがあっても、御構いなし(無視!)

 


次の話者へ開始を誘導していくのです

 


時間に気を使うのはファシリテーターとして必須

 


ビジネス面からも当然なのです

 


アカデミア・医療介護の世界ではどうしても「話を遮らない」という悪しき習慣がはびこっています

 


学会等で、時間が守られないのは、アラーム音がなっても無視して話し続けるからでしょう(汗)

 


時間当たりのコスト意識が皆無なので、この業界の最も弱いところ

 


あなたが10分間、話し続けてしまったら、他の方の時間は「ゼロ」

 


「話せなかった」という不満、後悔って大きいのです

 


逆に、2分間だけでも「発言できた」、その2分間ずっと、周囲が「聴いてくれた」というのは、凄いことです

 


普通は、「聴いてもらえな」かったり、そもそも「言えない」から「言わない」わけですから(泣)

 


さて・・・

 


3分間オーバーで無事(笑)終了したのですが、熱い想いで一杯の皆さんに最大の満足度でご帰宅いただくため、最後に締めの「スピーク&リッスン」を一人1分間ずつ、行って頂きました

 


それぞれに何かをお持ち帰りいただけたと思います

 


終了後も、会場のお片付けや机の現状復帰などをお手伝いしてくださる方も多く、ほんとにいい人たちばかりが集まったのだなぁと感動

 

 

こういう場が、普通に近所にあれば、科学や医療リテラシーも高まっていくのではないでしょうか

 

 

追伸:真剣で真面目な会の中でひときわ目立つアクセントとなった、我が小2息子の参加(笑)。実際は、ワークショップの冒頭でチーム毎にペンを配布するお手伝いをした以外は、ポケモンGoをやりまくってただけという・・・(怒)

 

 

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