20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

超高齢社会を明るい未来にするHealth2.0からの学び

医療法人の組織活性化にも効く!

異業種共創型で、ヘルスケア分野に

オープンイノベーションを起こしてみている

 

[Wed, 14 Dec, 2016] 本日発行の(社)ビジネスモデルイノベーション協会メールマガジンに寄稿した文章を、こちらで追記・編集の上、公開します。


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【1】イノベーターズ・レポート(理事:山本伸
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■超高齢社会を明るい未来にするHealth2.0からの学び


こんにちは。ヘルスケア分科会担当理事の山本伸です。

FintechやEdutechなど各分野でテクノロジーのイベントやワークショップが流行の真っ只中ですが、ヘルスケアも当然ながらHealthtech/MedTechということで多数のベンチャー、新事業が生まれています。

 

その一方で、この分野の特徴として「ビジネスモデル」構築の難しさがあります。


DeNAのキュレーションサイト「Welq」の問題も深刻化していますが、法規制や倫理観についての妥協が許されない分野ゆえのハードルがありますよね(涙)。


さらに、国民皆保険の素晴らしさが、逆に「健康・医療にはお金がかからない(かけなくてよい)」という先入観や誤解を生み、課金や収益を得ることに過剰なアレルギーを示されることで、ビジネスモデルが後回しになっている状況もあるでしょう。

 

医療提供者と患者・市民側の意識のズレも指摘されつつあります。


 

そんなタイミングで先週、開催されていた国際カンファレンス・・・

に、BMIAジュニアコンサルタントの宇都宮雄一さんと共に参加しました。

 

昨年に引き続いての第2回、特にロボットや遠隔診療などHotな分野で次々と発表される最先端技術やサービスを、ビジネスモデルキャンバスで構造化し俯瞰してみると・・・。

 

情報量の少なさは当然なので割り引いたとしても、次々と繰り広げられるピッチやプレゼンテーションの中で、収益構造についてしっかり言及している演者は、ほんの一握り。

 

キャンバスを見れば、一目瞭然です。

 

お話を伺いながらざっくりと付箋をペタペタしていっても、収益の流れが、空白のままですから(汗)。

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(↑宇都宮さんが描画してくださったEyes Japan山寺さんのピッチより)

 


素晴らしい技術は、確かに有用であり、患者を治癒し健康を取り戻し、QOLの向上に寄与することでしょう。

一方で、我々が盲目的に信じている診療報酬や介護保険制度は、ここ1-2年で激変しています。

メディアでも大きく取り上げられた高額医薬品「オプシーボ」の価格はなんと、50%引き下げられました。

自社では如何ともしがたい力により突然、あなたの製品の価格が半分になってしまうなんて、想像できますか?)。

 

つまり、今まで通りのやり方や思考の枠内にはない、あり得ない未来を
想定しておく必要があります。そのために必要な3つのステップを共有しましょう。

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1)現状モデルを構造化する。
医薬品・医療機器や介護サービスの顧客、提供する価値、
販売方式・収益パターン、リソースなど「ビジネスモデルキャンバス」で
可視化しましょう。

 

2)もし〜だったら?(What if - ?)という想定外の因子を投げ入れる。
販売価格が0円になったら?
自社工場が地震で倒壊してしまった=製造設備がなくなったとしたら?
海外進出を命じられたら?
ビジネスモデルの構成因子がどう変化するかを予想します。

 

3)全体構造を再構築する。
変化によって得た仮説を、ビジネスモデルキャンバスで再構造化します。
もちろん、いくつもの可能性があるので、1つに絞らず
複数のキャンバスで表現しましょう。

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これにより、既存の制度に準じたモデルだけでなく、将来の変化に対応できるモデルを生みだせます。当然、フィージビリティ(実現可能性)調査は必須です。

 

例えば、今回のHealth2.0でも筆頭の話題になった「遠隔診療」は、昨年の規制変更(事実上解禁?)で一気に複数のベンチャーが市場参入したり、医師自らが起業しています。

 

セッションの詳細は専門家のレビュー(在宅診療のリーダーのお一人、佐々木淳先生)をお読み頂きたく・・・。


この分野は、日本の診療報酬に則り進めていく方法と、そうではない(皆保険を前提にしない・する必要がない)予防的なサービス、高付加価値型サービス、社会的弱者向け、富裕者層、外国人滞在者、さらには国外居住日本人向け、など可能性は広がります。

 

それぞれ、全ての可能性をビジネスモデルキャンバスで構造化してみると、異業種や中小企業でも参入できる新コンセプトが発見できるかもしれませんよ。

 

その際、現状分析のひとつとして診療の提供者=医師のヒアリングをすることになるでしょうが、特に「反対派」から出てくる課題をどう解決してあげるか、という視点でキャンバスを描くことは、相当有用であると考えます。


因みに、BMIAヘルスケア分科会では医療・介護の皆保険型事業・サービスを網羅しかつ関連業界(医・看・介・薬)やヘルスケア関連で注目すべき企業についてビジネスモデルキャンバスで構造化しています。

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(46枚のビジネスモデルキャンバスを描いた面々25 Sep, 2016)

 

 

来年5月には、医療・社会福祉法人や異業種共創により、ヘルスケア事業に参入したい方に向けて「ヘルスケアビジネスモデル50選(仮)」を発刊予定です。

 

来年5月〜6月にお披露目のイベントも企画しております。

 

10年後の超高齢社会を明るく楽しい未来にするためのガイドブックを目指して、編集に注力致します。

 

ご一緒したい方は、ぜひお力添えください。

 

昨年の第1回Health2.0 Asia-Japan 2015は当ブログでもレポートしました。

www.shinyamamoto.com

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