20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

「考えること」を教えることが一番難しい・・・CRCという仕事

ヘルスケア・メディカル業界で働いていると、数多くの“2文字”専門職とご一緒することが多い

MD、NS、PT、OT、ST、・・・

 

そして数多くの“3文字”専門職・規制と御対面することが多い(笑

 

特にこの数年は、医療機器・医薬品メーカー側から、医療・社会福祉法人の内部側に入り込み組織開発したり、学会・研究会にお呼ばれしてワークショップ、という機会も頂いており(特に他職種連携に着目しているので)、臨床からリハビリ、介護、事務職、等々・・・多くの(Facebook)友人とつながっています

 

中でも、勉学に励み向上心が青天井の如く高い、志高き看護師さんや薬剤師さんと意気投合することが多く、良き友人として、同時に多くのビジネスチャンスを頂いています(この辺りも人脈づくりの戦略に乗っ取っているのです・・・これについては後日、触れてみよう)

 

さて、特にこの半年は臨床試験(治験)を支援するサービスプロバイダーに居ることで、治験に携わる専門職、CRA/CRCとの絡みが頻繁であります

 

中でも臨床試験や治験を病院側からサポート・マネジメントする「CRC」職について、おススメの書籍を社内で紹介されたので早速、読んでみました

f:id:shyamamo:20180422224932j:image

CRC(治験コーディネーター)という仕事

CRC(治験コーディネーター)という仕事

  • 作者: 丸山由起子
  • 出版社/メーカー: メディカル・パブリケーションズ
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 11回
  • この商品を含むブログを見る
 

 

著者はCRCの草分け的存在で、院内で働くCRC、そして企業に移り派遣されて働くCRCの両方をご経験されており、両方の視点から現在は多くの新人・転職組を素敵なCRC人財として育成していらっしゃいます

 

自身、CRCについて皆無と言っていい状態であったため、「お仕事ぶりは?」「遵守と信頼度」「CRCに望まれること」という3点について読み進めてみました

 

結果、 10個の学び気づきを得たので供覧してみます

 

1)院内で治験を実施する環境づくり=交通ルールをつくるようなもの、故にハードで道はまっすぐではない

2)ステークホルダーの存在を肯定することから、対話を始める

3)カルテという医師の“聖域”に入り込むのは大変だが、やらねばならない

4)先入観を捨てて患者さんの気持ちを感じ取ろうとするしかない

5)「考えること」を教えることが一番難しいものだ

6)モニタリング報告書とは“つじつま合わせのようなもの

7)業務に慣れてくると「難治性のマニュアル依存症」になってしまう

8)「なんで?」「どうして?」と考える習慣が何よりも重要な行動ルール

9)SMO(企業)のCRCにはあからさまに態度を変えるモニターの存在

10)CRCは孤独だが、自身の居場所は自身でつくるべし
———-

 


非常にタフな仕事ではあるが、新薬・新技術を世に送り出すためには欠かせない、非常に有意義な役割であり、仕事を楽しみたい人で勉強熱心・好奇心旺盛・チャレンジャー、そしてアイデアマンならば、CRCが天職になるそうです

 

そして「一つの目的を共感し、それぞれの立場で出来ることをする同志」(p.235)が増えてくれることを祈願されています

 

自身、モニターやCRCを数多く抱えるグループの一員として、天職だと言える人を一人でも増やしていくような活動を、これから展開していきますよ

 

きっと、現在運営しているチーム(時間外残業代無教材自腹、でも来たいなら参加ウェルカム)を熱くすることこそが、天職づくりにつながっていくと確信しています

 

楽しみにしていてください