20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

昨日までと同じことをしているだけでは、昨日と同じものしか得られない!? [書評]

医療法人の組織活性化に効く!

イノベーション経営メソッド

 [Sun., 12 Sep, 2015] 札幌の朝、雨は降っておりませんがどんよりで、気温は高くありませんがほんの少し、じめじめです。
 
さて、今日は全日本病院学会 in 北海道に参加し、自身が昨年以来、介入を続けている医療法人大誠会グループでの取り組みを発表させて頂きます。実際は2013年、自身の介入前から実施した33ものプロジェクトが、縦割り組織に何本もの横串を差し込むことで、職員間の「言える化」が浸透し、多職種連携を超えて「協働」による若手の成長、全員参加型の活動を促進しているという内容になります(後日、スライド共有しますね)。
 
今回の学会は「イノベーション〜医の原点を見つめつつ〜」がスローガン。まさに当方が目指している方向性にピッタリなのです(笑)。
 
そこで今回は組織内でイノベーションを起こすために、当方が毎日持ち歩きむさぼり読んでいる一冊をご紹介します。
 
チームの書棚
 
うちの職場には関係ないよねぇ・・・いえいえ、そんなことはございませんヨ。
 
年々変化し続けている介護・医療の外部環境(規制、行政、報酬、・・・)。
 
これらに対応していくためには、自分たちも何かを変えるなり、加えて行く必要があることに、異論の余地はないと思います。
 
そうです、イノベーションとは、全く新しいものを生み出したり、金銭的価値を創造するだけではなく、習慣や思考をガラリと変えることの価値を、周囲と共有し、広げていく「活動」に他ならないのです。
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さぁ、今すぐイノベーションを探し出す旅に、出かけましょう。
 
でも、何かを創るとか、売上を立てるとか、・・・(汗)
そんなビジネスライクなご心配は不要です。
 
イノベーションの本質とは「誰かのために」「何を」「どのように」変えてあげれば、その人が「HAPPY」になるか?
 
そのためにアナタがどこまでコミットできるか、使命感を持てるかを問われているということ。
 
一方、読む前にガツーンと頭を殴られてしまったと感じてしまうような、刺激的な項目・・・どれもチェックしたいと思わせる、豊富な失敗事例と教訓が、「イノベーション、本当に必要なの?」と自身に問われているようです。 
 
言葉だけでは本質が分かりにくい“イノベーション”の実行プロセスを、視覚的な方法と期限を付けてストーリーとして語ることで、実践的なガイドです。
 
チームやメンバーに向けて「イノベーションを起こそう」と言った後に、具体的にステップを踏んで実行できるようなフレーム「FORTHメソッド」の詳細を説明しています
 
当方が介入している大誠会では、今年始められたプロジェクトに、このFORTHメソッドを転用しながら進行しているところです。
 
その結果、プロジェクトメンバーが各々で使命を理解し、「誰のために」「何を」「どのように」したらよいか、という利他的な思考と、斬新なアイディアを生み出すための調査や個々の協力体制を整えつつあります。

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当然、プロジェクトはチームづくりです。1人のアイディアが引っ張っていくものはなく、皆が納得したアイディアを実現するために、協働していくことが重要なのです。
 
FORTHメソッドは、1人がもう一人、さらに一人を巻き込んでいくプロセスが、感覚的ではなく理路整然と、しかも時間的制約の中で進行できるようにしっかりとデザインされていることが特長です。
 
病院組織の多職種で、メソッド通りに全てを行うことは容易ではありませんが、我々は時間的制約を順守しながら、必要なステップとワークショップのみに絞り込んで進行しているところです。今のところは、とても上手くいっています(笑)
 
 目次を見るだけでも、すぐに試したくなるTipsが満載です。
 
さぁ、あなたも「こんなコトがあったらいいなぁ」「このお困りごとを何とかしてあげたい」という使命感を、もう一人に共感してもらうことから始めて、イノベーション探索の旅に一歩踏み出しませんか?
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そうは言っても、ウチの病院でイノベーションなんて、出来るわけがない!という声が聞こえてます(苦笑)。
 
いえいえ、対話が出来る関係が構築されていれば、経験や知識、職種による差は心配ありません。
 
当方が実際に介入している施設・法人での組織活性化事例を踏まえて、コミュニケーションの実施例をお見せできます。
 
また、院内研修や、職員さんとのコーチングでも活用している「レゴ® シリアスプレイ® メソッドを用いた対話術」も体験できますヨ。
 
イノベーション経営に欠かせない「共感」の創り方、語りませんか。
10/9(Fri.) @東新宿にて(第3回、募集開始)
 
 
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因みに、山本伸が理事を務めるビジネスモデルイノベーション協会では、この6月に著者のハイス・ファン・ウルフェン氏を招聘してセミナーや出版記念講演会を実施しました。
その来日時にハイスさん、取材を受けて記事になっています。
 
 
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