医療法人の組織活性化に効く!
イノベーション経営メソッド
[Sat, 3 Oct, 2015] 小1の息子がバトミントンやろうと言い出し、AM・PMと数時間やりました。意外と上手く(とはいえ10本程度の)ラリーになったのですが、どうやら放課後の学童で、よくやっているようです。知らないうちに、子どもは成長しますね。
さて、今回のテーマは覚悟の決め方。
久々にU理論を学び直しています。
あの分厚い書籍は、既に自炊済みでiPad内なのですが、入門書や最近でたマンガ本、そしてオットー・シャーマ氏の最新作も入手して、自身のワークショップの裏側にあるものを、改めて言葉にしようともがいています。
丁度最近、いくつかの支援先の複数のチームで持ち上がっている走り過ぎ・走らせすぎによる疲れ。
なぜ、誰かの愚痴や不満を言いたくなるのか?
その背景にあるのは・・・
人は誰もが、過去の経験や文化的背景、そして組織の状況や背景の複雑性に縛られています。
一度バラバラにしてしまうと、なかなか揃うことがないルービックキューブのような問題に発展することが少なくありません。むしろ、それは地域紛争、核開発などグローバルなレベルから、夫婦関係、中小企業の後継者問題、など現場レベルまで、現代の殆どの問題に当てはまるのです。
そんな状況にこそ試したいのがU理論によるアプローチ。
今回はコチラの書籍をおすすめします。
今回はコチラの書籍をおすすめします。
チームの書棚
特に、先入観や過去の経験から「思考停止」になってしまっている自分、チームに対して、U理論でいう最初の3つのステップで局面をガラリとかえてみようと思案しています。
- ダウンローディング(Downloading)
- 観る(Seeing)
- 感じる(Sensing)
1)ダウンローディング(Downloading)
今、感じていることや思っていること、どちらかといえばネガティブな要素(不満や壁、障害)を自由に発言してもらいます。山本伸的には、まず7〜10個のブロックで自由に形を創り、説明してもらいます
その際、「〜のせい」にしていること、口癖になっていること、言い難いことを避けている、当たり障りないことを選んで発言しているか、などを自覚してもらいます。
2)観る(Seeing)
- 先で話したことを含め、何か自身が毒素を吐き出しているとしたら、どんなことを吐き出しているか?
- 今の状況下で、自身を正当化したいという想い、犠牲者だという感覚があるとしたら?
- 誰のどんなことに対して、自分を正当化したり犠牲者だと感じているのか?
- 所属するチームメンバーに、どんなことがわかってもらえないと思っているのか?
先ほどの創作物や、交わした会話を思い出しながら、上記の問に対して「書き出し」を行います。その際、箇条書きではなく、具体的に生々しく会話調で、心の中のありのままを書いていきます。
3)感じる(Sensing)
- チームメンバー、取り巻く(厳しい)状況に対して、自分はどんな評価・判断をしているのか?
- 相手や他のメンバーの意見や主張の背景には、どんな具体的な「過去の経験則・状況、背景の複雑さ」があるか?
- 自身の心の奥底で抱えている諦めと皮肉に満ちた本音とは?(やっぱり◯◯◯、どうせ◯◯◯、本当は◯◯◯・・・)
ここも自己内省しながら、文章にしたためていくプロセスです。
しばらく時間をとり、もう一つの創作を行います。
そのテーマは「あなたが何としても避けたいと思っている結末とは?」
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これらを実践することで、お互いの話や本音に耳を傾け、「相手の靴を履く」、つまり相手の状況下ではきっと、自身はこう感じるんだ、同じように行動するかも、という深い「共感」にたどり着くことが期待できます。
その結果、相手やチームに対する先入観や、自身の都合による評価・判断が消えて、相手が抱えている状況や「事象」自体に目を向けることができるのです。
それを踏まえた創作は、きっと自身の「エゴ」や「本心」のカタマリであり、本当は見せたくない、恥ずかしいものでしょう。
そんな物を皆で見せ合い話し合うのですから、当然「自己開示の返報性(p.357)」が生じやすくなるのです。
ここまでくれば、お互いが客観的な「現実」に向き合うことになるでしょう。
・何も変わらずこのまま時間が経過したら、どんな結末を迎えるか?・新しく打開するために、あなたが踏み出す一歩は?
・一歩を踏み出すことで生じてしまう最悪の事態とは?
・その事態を引き受けるために、どんな腹をくくれるのか?
まずはこんな風に、お互いの本音のホンネを客観視させる時間を創ってみませんか?
当方は早速、来週実践してみますので、またご報告致します。
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そうは言っても、うちの上司の前で本音なんて、絶対に言いたくない!
はい、そうおっしゃると思っていました(笑)
だから、単なる話し合いではなく「TOOL」を使うのです。
それは「TOY」=遊び道具です。
難しい論理やテクニックは不要です。
当方が実際に介入している施設・法人での組織活性化事例を踏まえて、「対話できる」時間の重要性、「場」作りの方法や、コミュニケーションの実施例をお見せします。
イノベーション経営に欠かせない「共感」の創り方、語りませんか。
↓
10/9(Fri.) 第3回 @東新宿にて
U理論の本編はこちら↓
U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術
- 作者: C オットーシャーマー,C Otto Scharmer,中土井僚,由佐美加子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2010/11/16
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 59回
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U理論のマンガ解説は、とてもいいです(笑
オットー・シャーマ博士の最新作も、分かり易いです
出現する未来から導く――U理論で自己と組織、社会のシステムを変革する
- 作者: C オットーシャーマー,カトリンカウファー,由佐美加子,中土井僚
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2015/07/14
- メディア: 単行本
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