医療法人の組織活性化に効く!
[Mon.. 19 Oct, 2015] とあるご縁から、医療系ワークショップのマニュアルを製作するお手伝いをすることになりました。病院組織や多職種協働、医療者と市民、ビジネスパーソンが一緒の場を創る「コツ」や「心構え」を惜しみなく、ご提供します。先ほどプロジェクトオーナーさんたちからヒアリングを受け、当方が現場で行っている、組織の活性化における体験・手法について、本ブログでもご紹介しているものを含め、いろいろ共有(推奨)致しました。他の方が行っている、医療ヘルスケア系のワークショップ事例も豊富そうなので、自身も楽しみです。
さて、今回のチームの書棚は、病院組織の中で何かを変えなきゃ、変えたい!と願うアナタにとっておきの一冊です。
11人のチームプレイであるサッカーは、欧州クラブで活躍する選手の「個」だけではなく、「組織」としてのバランスが常に問われます。
特にフィールドに選手が散ってしまえば、監督やリーダーからのコントロールは難しいですし、米国流の種目(野球やアメフト、等)のように、プレーとプレーの合間があったり、タイムの仕組みがあるわけではありませんしね。
病院内の組織において、「個」と「組織」のバランスについての悩みや不安を抱えるリーダーのアナタも感じていらっしゃるでしょう。
10人の部下がいれば、勿論、各々の良さや強みがあります。
各々にどう動いてもらえるか、どうモチベーションを高めつつ、チームとしての価値を最大化するか・・・大きなテーマですよね。
今回ご紹介する「チームの力」は、そんなリーダーさんにピッタリです。
サッカー日本代表にも、そしてアナタのチームにも適用できるのでは?と思える点が幾つかありましたので、以下に共有します。
1)「チーム」とは目的を達成するための有機体である
まさにスポーツでも企業でも、定義は変わりません。
目的を達成することが「チーム」の最大の特徴ですから、「仲良しグループ」はチームとは言えません。
2)理念とは"価値観"の表明であり、メンバーが心の底から大事にしている価値観を表明しあうことで創造される
別の書籍で、とあるアメフトチームが、選手全員参加のワールド・カフェでビジョンを構築した事例を読みました。
まさに、理念からビジョンへ、のプロセスだったわけです。
日本代表選手とのワールド・カフェ、やってみたいですね。
当方個人的に2022年W杯で優勝を目指すために、何か出来ないかと模索中です(笑。
3)得意なこと、やりたいことが出来る割合を増やすのがマネジメント
これは、個々の特性を活かす点にも繋がります。
昔から、適材適所という言葉がありますが、お互いが補完しあう関係なり、皆で協働する関係を創る際、得意なところを任せろと言い、価値を最大化することこそが「チーム」づくりですね。
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その他、事例として「ほぼ日新聞」の糸井重里さんの言葉で「一番大事なことは明示しないという方法」や、「熱で周りを巻き込んだモノに、リソースを分配しプロジェクトを開始させる」といった組織づくりが大いに参考になりました。
これまた、当方が何度かご紹介している「太陽->北風マネジメント」に通ずるものですし、孤軍奮闘は避けなさい、といつも職員でやる気がある人にはアドバイスしています。
というわけで・・・あなたも本書から自分達にふさわしい、新しい組織論を引き出してみませんか?