医療法人の組織活性化に効く!
[Sat., 12 Dec, 2015] 本日は組織内イノベーター、コミュニティーオーナーのための「リーディングファシリテーター養成講座」を大阪で開催。大阪のリーダーを覚醒させました!
さて、今回は顧客の声は"自分自身で"聴かねばならない理由についてご紹介します。
最近の「イノベーションを実現しよう」という書籍や手法の中に「顧客の声」とか「インタビュー」などという言葉が必ず入っていますよね。
あれ、正確に言うと「声」ではなく「本音」と表記すべきでしょう。
「ウチは顧客の声、たくさん聞いてまっせ」というあなたへ。
いえいえ、「聞こえている」のはお客様の「声」であって、「本音」ではありませんよ(汗)。
例えば、1つの重大な事故の背後には、9つのヒヤリ事故があり、更にその背後には300個の「不注意による」ミスがある、というお話は聞いたことがありますよね。
ハインリッヒの法則と言いますが、ご存知でしょうか。
そういうことです。
お客様が本当にクレーム(=本音)を言って来るということは、その背後には300以上の「わざわざ言ってこない、つまり聞こえてこない不満」がある可能性が高いのですよ(大汗)。
では、どうすれば良いでしょう。
以下を実行すれば、お客様の本音をありありと想像することができます。
1)お客様に直接会う機会をつくる。対面でもよいし、フォーカス・グループで数名の顧客を自社にお招きしてもよい。2)お客様が仕事/生活の中で「どんなことをしているのか」「何をしなければならないか」「成し遂げるべき用事」は何なのか、を語ってもらう。3)例えば「Aをしたい」と言われたら、「どうしてAをしたいのですか?」と問いかける。「Bをしなければならない」と聞こえてきたら、「どうしてBをしなければならないのですか?」と問いかける。4)「どうして〜?」を繰り返しながら、「本当は・・・がしたい/せねばならぬ」を導き出す5)面会が終了し、お客様が帰宅した直後に「本当にしたい/せねばならぬ」仕事/用事を整頓する。先ほど目の前に居たお客様の表情や口調、雰囲気から更に想像できることをメモする。6)その仕事・用事を済ませる上での不満・障害・壁は何なのか?を想像する。ココに本音(=不満)が隠れているのである。
(こんな風にまとめておくと良いですよ)
----------
お客様がわざわざクレームを言うために電話してくる、といのは一大事です。
自分ごとで考えてみてください。
普段、わざわざ時間をとって、電話してクレームを言いますか?
この場合、自分の中で相当なエネルギーを使いますよね。
結局、いつも聞こえてくるような「声」というのは、表面的なものにすぎません。
そして、本当は・・・・の先にある本音は、普通は「言わない」わけですよね。
そこで「観察と学び」が必要になります。
観察はお客様と直接会い、口に出して言っている「言葉」を聴きながら、
・どんな声のトーンか?
・早口になったか?ゆっくりとしているか?
・表情は?しぐさは?(腕組み、頭をかく、仰け反る...etc)
についても注意を向けます。
さらには、相手の発言に「そうですね〜」「なるほど〜」「それは大変です!」などと深くうなづきながら、共感することが、相手の共感を生み出し、さらに発言してもよいという安心感を与えます。
結論として、発言->「なぜ?」を繰り返すことで相手の「本音」を炙りだせるのです。
その結果、お客様がわざわざ言ってこないような不満や障害を見つけ出せる(学び)のです。
あぁ、今日もクレームの電話がかかってくるかもしれない、と不安なあなた。
まずは、クレームが発見できることで、背後に多くの不満があることが分かる、その貴重な機会に感謝してみませんか?
クレームの電話に対するご自身の心構えが、変わってくるはずです。
----------
ところで、
お金では解決できない、病院内の多職種間連携、コミュニケーション、人財教育にお悩みを抱えるリーダー、経営者さんにおすすめの情報です。
どうしてプロのファシリテーターが病院で仕事をしているのか?
その答えは「読書会」。
読書会といっても、本は読まないで集まるのです
これは超多忙な臨床・介護現場の職員さんに好評!笑
そして、ファシリテーターが本選びから読書、そして参加者同志の対話まで、おもしろおかしく(時に無茶振りで)ガイドしていきます。
何よりも、ファシリテーターの醍醐味は、自身は読まなくても、参加者から次々とアイディアを頂けること!
さらには、参加者から熱い感想をザクザクと頂き感謝されますヨ
「”Read for Action”を使って、問いに対して、短時間で集中して読むことで、必死に要点を掴もうとして読んでみると、結構内容もポイントを押さえることが出来て驚きだった。」
↓
12/29(Tue.) 第10期 @東新宿駅すぐ
----------
山本伸の公開イベント、登壇予定等
12/21(月) 6分間で新事業案を生み出す方法
12/27(日) 無料!