20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

なぜゲラゲラ笑いながらも”深い共感”に辿り着けるのか?

医療法人の組織活性化に効く!
イノベーション経営メソッド
 
[Sat., 26 Dec, 2015] 一部の方々はご存知と思います。月曜から咳がなかなか収まらず(今週はとっても重要な仕事が続いたのに!)クリスマス・イブに通院・投薬、ようやくタンが絡んできて終息しつつある年末であります。
 
さて、今日は深い共感を得るための最も簡単な方法をご紹介します。
 
実は既に書評を記しました「U理論入門」。
 
非常に分かりやすかったので、これを当方の十八番TOOLであるレゴ®シリアスプレイ®メソッド(LSP®)と組み合わせた方法を紹介したことがありました。
 

 
 
実際に介入先で、しっかりと時間を確保して頂いたので、実践録を供覧します。

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(師長さん、リーダー層の看護師さんにお集まり頂きました)

 

先入観や過去の経験から「思考停止」になってしまっている自分から抜けられない・・・そんなリーダー達にお集まり頂き、U理論でいう最初の3つのステップで局面をガラリと変えるヒントを得て頂くことを目的としました。
 
1)ダウンローディング(Downloading)
2)観る(Seeing)
3)感じる(Sensing)
 
 
0)手のウォームアップ
こちらの介入先ではリーダー層であれば、LSPは皆さん、体験済みです。
とはいえ、毎度ながら「手」のウォームアップ(正式用語としては”スキルビルディング”)は欠かせません。
 
今回は条件付きで「タワー」を創作して頂きました。

その上で、定石どおりの4ステップを踏んでいきます。

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1)ダウンローディング(Downloading)
まずは「ちょっと危険そうな未知の生物」というお題で自由に形を創り、説明してもらいました。
 
その後、「実は、それがあなたの、あなたのチームの、或いは当グループの”問題”なんです!」と種明かしをした上で、まずは思いつくキーワードを書き連ね、全員で共有。
 
さらに、今度はホワイトボード(シート)上に、今、感じていることや思っていること、どちらかといえばネガティブな要素(不満や壁、障害)を自由に書き連ねて頂きました。
 
その際、「〜のせい」にしていること、口癖になっていること、言い難いことを避けている、当たり障りないことを選んで発言しているか、などを自覚しながら、箇条書きではなく、具体的に、生々しく会話調で、心の中のありのままを書いていきました。
 

 

 
2)観る(Seeing)
書き連ねた文章を(話し口調で)感情を込めて(余計な説明は入れず、ただ、読む)全員で、一人ずつ読み合いをした後、さらに「書き出し」ました。
  • 先で話したことを含め、何か自身が毒素を吐き出しているとしたら、どんなことを吐き出しているか?
  • 今の状況下で、自身を正当化したいという想い、犠牲者だという感覚があるとしたら?
  • 誰のどんなことに対して、自分を正当化したり犠牲者だと感じているのか?
  • 所属するチームメンバーに、どんなことがわかってもらえないと思っているのか?
先ほどの創作物や、交わした会話を思い出しながら、上記の問に対して「書き出し」ていきました。
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3)感じる(Sensing)
再度、ブレイクを入れて読み合いし、お互いに共有し合いました。
  • チームメンバー、取り巻く(厳しい)状況に対して、自分はどんな評価・判断をしているのか?
  • 相手や他のメンバーの意見や主張の背景には、どんな具体的な「過去の経験則・状況、背景の複雑さ」があるか?
  • 自身の心の奥底で抱えている諦めと皮肉に満ちた本音とは?(やっぱり◯◯◯、どうせ◯◯◯、本当は◯◯◯・・・)
まさに自己内省しながら、文章にしたためていくプロセスです。
 
「同じようなウダウダがあって、ちょっぴり安心」
「自分を振り返り反省することもある」
「書いたことで気づくことがあるなあ〜」
 
皆さん、自己と他者が同一化する場面がありましたね。
 
 
しばらく時間をとり、もう一つの創作を行いました。そのテーマは・・・
あなたが何としても避けたいと思っている結末とは?

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創作したモデルを説明しながら、実際に壊れてしまうものもあり、皆でゲラゲラ笑い合いました。
 
形にしてみることで、お互いが考える最悪の結末が、共感し合えるものです。
 
また、結末の中に「一抹の希望」を示す部分を表現している方もいらっしゃり、非常に深い対話となりました。
 
 
さて・・・これらを実践することで、お互いの話や本音に耳を傾け、相手の「靴を履く」、つまり相手の状況下で自身はこう感じるんだ、同じように考えているかも、という深い「共感」にたどり着けたと考えます。
 
その結果、役割や責任に対する先入観や、自身の都合による評価・判断が消えて、自分たちが抱えている状況や「事象」自体に目を向けることができたのです。
 
「未知の生物」は、きっと自身の「エゴ」や「本心」であり、本当は見せたくない、恥ずかしいものです。
 
そんな物を皆で見せ合い話し合うのですから、当然「自己開示の返報性」が生じやすくなるのです。
 
ここまできたので、お互いが客観的な「現実」に向き合いました。
  • 何も変わらないで、このまま時間が経過したら、どんな結末を迎えるか?
  • 新しく打開するために、あなたが踏み出す一歩は?
  • 一歩を踏み出すことで生じてしまう最悪の事態とは?
  • その事態を引き受けるために、どんな腹をくくれるのか?
これらを踏まえて、最後に振り返りの時間をとって文章化し、最後に一人ずつ、共有し合い、本年最後の当グループ内ワークショップは終了致しました。
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 皆さんの施設でも、まずはこんな風に、お互いの本音のホンネを笑いながら「客観視」させる時間を創ってみませんか?
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以前とある医師の方からの問題提起があり、皆さんにもぜひご意見が伺いたく・・・
 
「職場コミュニケーション、どうしていますか〜?」
 
どうぞご自由にご記載願います(個人情報の入力不要、ご意見のみで結構です)
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