医療法人の組織活性化に効く!
ヘルスケアのチーム・ビルディングに最適!
オープン・イノベーションメソッド
[Sat., 15 Oct, 2016] 昨日は多数のアポがあり、イノベーション三昧。一昨日からアテンドしていたベルギーのデザイナーファームのお二人の通訳、次は赤坂で「医療経営イノベーション会議」にお邪魔して、我々のFORTHプロジェクトの5分ピッチさせてもらったり、対話に参加させて頂き、さらに大井町に移動してイノベーションを生み出せるようなマインドセットをつくる記録と内省の方法について実践を共有し合ったり。とにかく濃い日でした。
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今回は「ブレインストーミング」のお話
このブログをお読みであれば、アイデアを出すことが大好きですよね(笑)
しかし、アイデアを出せばイノベーションだ、とは言いきれませんし、不十分です。
凄いアイデアだ!と思いついて同僚や上司に話してみると・・・ネガティヴな反応や批判が返ってきて、ガッカリした経験はありませんか(自身は、そんな経験が多すぎて気にならなくなってしまいましたが・・・汗)。
なぜ、アイデアを出すだけでは不十分なのしょうか?
イノベーションを目的としたブレインストーミングの場合、アイデアを大量に「出す」過程と、そららを取捨選択し「絞り込む」過程を明確に区別しなければいけません。
では、具体的にはどのようにすればよいのか?
FORTHメソッド開発者のGijsさんが提唱・実践している「完璧なアイデア創発のための25ステップ」を翻訳、大公開してしまうことにしましょう(事後報告します・・・笑)!
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<必須項目>
1)任命したメンバーが組織のために挑戦すべき「イノベーションの使命」を定めよ
2)使命はS.M.A.R.T.の法則に準じ、具体的であるべし
3)大量のアイデアを生み出すために、参加者の多様性を担保せよ
4)イノベーションの使命に直接関係する部門、職種に参加してもらおう
5)スタッフレベルも、意思決定層にも、双方からの参加が重要
6)外部の方(顧客、専門家)や想像力豊かな奇人(笑)も招待しよう
7)女性も男性も、新人もベテランも、混合チームで!
8)部門長・社長など経営層、取締役からも参戦してもらうべし
<事前準備を欠かさずに>
9)イノベーションの使命に基づき、いつもとは趣きが異なる素敵な場所で
10)メンバー個々が皆、安心・安全を感じられる環境 を確保せよ
11)スマホ、携帯、タブレットはご法度 12)絶対に、会議室やオフィスでは行うな、絶対に!
<構造化された、効果が出るプロセス>
13)具体性のある新コンセプトを生み出す効果的な創発には、少なくとも2日間を確保しよう
14)アイデアを出す(発散)時間の2倍以上を、収束プロセスに使おう
15)アイデアを生み出す複数のテクニックを組み合わせられるように準備しておこう
16)プロセスがより良い形で進行するような提案には、耳を傾ける余裕を持とう
17)楽しく!楽しいから、良い結果が生み出せるのだ
18)時間厳守:誰もが時間を気にするし、時間に縛られている
19)イラストレーターやグラフィック・レコーダーに結果を「見える化」してもらおう
20)ペースを維持しよう:ズルズルと遅れれば退屈になりがち
<プロのファシリテーターが必須>
21)進行を適切にコントロールするために、参加者とは独立したファシリテーターを指名しよう
22)ファシリテーターは、チームとは反対の感情で接しよう:参加者がとても興奮しているならば、ファシリテーターは冷静に!
23)ファシリテーターは、進捗によりグループが分断されてしまわないよう常に目を光らせておく
<成果は具体的に>
24)アウトプットは具体的であり誰にとっても明確であるべし
25)参加者全員で生み出したコンセプトならば(組織)内部から支持されやすい
出典;4. People love to ideate and often equate ideation with innovation (which they shouldn’t). What tips would you offer to help people have a great ideation session?
Following Four Different Paths to Innovation – Innovation Excellence
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いかがでしょう?
25個も守れるわけないよ〜(泣)というならば、あなたの組織・チームはまだ、イノベーション・プロジェクトを始めるべきではないのです。
そもそも、組織でイノベーションを起こそうというならば、誰か一人のアイデアから進めようとすることはまず不可能ですよね。
また、一人の生み出したアイデアが仮に素晴らしいと(その場で)認められたとしても、その人がたった一人で進めていくことは不可能ですし、そのアイデアが他の部門や職員から受け入れられる保証など、どこにもありません。
むしろ、どこかの誰かが潰しにかかることでしょう(涙)
自身、これを実践してみて凄くよく分かったのですが・・・
(具体的かつ詳細をお聞きになりたい方は、コメントなりメッセージくださいませ)
構造化されたプロセスで、アイデアを共有しながら生み出した「最高の」コンセプトは、組織に大きな影響を及ぼします。
その結果、参加者の全員で生み出したコンセプトだという認識が生まれます。
これが非常に重要なのです。
新しいアイデアには、多くの”里親”が必要であり、あなたの組織文化の中で進行する厳しい開発プロセスを生き抜いていくために必須なのです。
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大誠会FORTHプロジェクトにおいて、2日間を完璧なブレインストーミングで進行した結果「808個のアイデア」を生み出し、15個の新コンセプトが生まれ皆が里親となり、その後はメンバーの誰もがコンセプトを育てるべく、プロジェクトにより注力するようになりました
もう1点、忘れてはならないのが「ファシリテーター」の役割。
創発活動を効果的に進行するためには、必ず独立性が保たれたファシリテーターを指名しましょう。
もし、組織内や他部門に適任者がいたとしても、可能な限り「外部の第三者」に依頼することを強くお勧めします。
なぜならば・・・同じ施設、社内だということで生まれる微妙なバイアスや組織ダイナミクスが、ブレインストーミングの成果に顕著に出てきます。
先入観も判断も批判もせず、冷静かつ客観的に「場」を保ち進行をマネジメントできるのは、やはり外部の第三者であるのです。
でも、予算が許さないとか・・・
秘密保持の関係で、社内的にNGだとか・・・
ですよね(悲)
いい方法があります(笑)
プロのファシリテーターの技を、まずは真似るのです
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