20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

問題だと思い込んでいた原因は、自分が大切にしている事だったという衝撃

組織活性化に、コミュニケーションの土壌づくりに効く!

異業種共創型でヘルスケア分野に
オープンイノベーションを起こしてみている

 

[Thu., 29 Dec, 2016] 昨日で仕事納めの方が多そうですね。自身は明日のリーディングファシリテーター養成講座で8名の方に共創学習の手法を伝授して納めます(^_^)。

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九州産業大学経営学部の冬季集中講義「経営学特論」にオブザーバー参加させて頂きました

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聞間教授は、自身のレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドの認定トレーニング同期(2014年1月期)で、ビジネスモデルキャンバスやValue Proposition Designも活用して大学内外でご活躍されております

 

 

今回の講義では、「レゴ®︎シリアスプレイ®︎を活用した自己探求」をテーマとして、U理論も絡めた一連のワークが3日間かけて行われました

 

自身は28日、29日(Day2, 3)にオブザーバー参加させて頂きました

 

特別講師としてLSPのマスター・トレーナー石原 正雄さん、そして日本のLSPの開拓・牽引者である蓮沼 孝さんが直接ご指導されるという、凄い!機会なのです

 

ラッキー過ぎるぞ、九産大生!(笑)

 

さらには、自身のようなLSP認定ファシリテーターが数名、サポートやオブザーバーとして参加しているという、なんと濃密な講義なのでしょうか!?

 

それでは、学生達との学びの旅を、振り返りましょう

 

彼らは何を見つけたのでしょうか?

 

 

【Day 1】

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LSPのお作法として、まずは「スキルビルディング」というアイスブレイク&手のウォームアップ&手法習得をします

 

レゴブロックの組み立て、先に創って後から意味をつけ語る、質問し合いながら内観を深めていく訓練です

 

これが十分でない場合、単なる創作ワークに終わってしまうため、目的や成果物は薄っぺらいものになってしまいます

 

十分に手法を習得して、初めて本題に入っていきます

 

最初のお題は「私にとって、学生生活とは何ぞや?」

 

自身で創作し、語り、周囲の友人たちと共有する

 

このプロセスで、「客観的に視る」トレーニングを重ねます

 

 

【Day 2】
朝一には、かならずスキルビルディングをします

 

ウォーミングアップは「タワー」づくり

 

ただし、「一番下にフィギュア(人形)を置いて、できるだけ高いタワーを作る」がお題

 


1日目で手が慣れた学生さんは、ささっとユニークなタワーを組み上げます

 


この後、いくつかのワークを重ねて、エンジンが始動

 

本日の本題、ますは「あなたが人生で大切にしているもの」

(当方、いろいろあってココから観察開始!)

 

 

自身の価値観をカタチにして、周囲と共有します

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(これは自分が創作したもの)

 

 

お昼を挟み、次に創作したのは

「自分が悩まされていること」

 

作品を作り、先につくった「人生で大切にしているもの」(=価値モデルと呼びます)との位置関係を決めていきます

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(自身もやってみます)

 

 

悩んでいることの「質」により、どんな位置関係なのかを考えるのは難しそうでした

 

適宜、先生方やサポート役のファシリテーターが個々の作品を掘り下げながら、各々の関係性を探ります

 

すると、不思議な気づきに顔つきが変わる学生が出現してきます

 

 

・大切にしていることにこだわっていればいるほど、実はそれが自身を苦しめている問題そのものである

 

・問題を見ている「今」=というメガネを外し、手放してみる

 

・すると、自身の問題に対する解決策が(周囲に)見えてくる

 

 

これがU理論の本質=プレゼンシング、なのです

 

自身の価値観を大切にすればするほど、実は視野が狭くなり、心を閉ざし、意思は固まり、行動できないのです

 

いわゆる、逆Uの状態です

 

これに気づくまでに、2つの作品の位置関係を探し出しながら苦悩したのでした

 

全体でU理論の考え方を共有した後、では、価値モデルを変更してみました

 

その結果、「自分が悩まされていること」(=問題モデル)にも変化を起こせます

 

どのような変化が起こったのかを、周囲と共有しました

 

問題の見え方が変わり、自身の価値観の変化=変わってもいいんだ、という受容感を得たところでこの日は終了

 

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(我々はスタッフ同士で打ち上げ...笑)

 

 

【Day 3】

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3日目は、”出現する未来”がテーマ


本日の朝一のスキルビルディングは「世の中を変える発明品」

 

手に任せての創作に手慣れた学生さんたち、様々なユニークな発明を周囲にピッチ

 

疲れもあろうと思いきや、笑いが溢れ楽しんでいる様子

 

そして本題「理想の生き方」を20分かけて、じっくりと創りこみます

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お昼を挟み、午後は「現在の大学生活」について創りました

 

実はこのお題、1日目と同じ!

(教室の後ろに、その作品が残されていました)

 

周囲と共有した後、種明かしをされた皆さん、後ろに残されていた自身の1日目の作品を手に取り、その変化に驚きます

 

最後は、1日目の作品、そして最後に創作した作品、さらに「理想の生き方」を表現した作品の3つを並べて、白紙の上で各々の位置関係を探り、カラーペンで補足表現を加えながら、3つの関係性についてを説明します

 

自身、昨日からの観察ではありましたが、学生さんの顔つきや発言内容に、大きな変化がみられました

 

3日間、じっくりと自身の内面と向き合い、周囲の同僚・友人の話を聴き、そして現在と未来の関係性を創造する

 

深い、深い自己探求の旅でした

 

 

学生さんは、自身の変化に驚き、また、傾聴、手を信じる、ブロックによるストーリーメイキングの効果、集合知のチカラ、そして「自分がこのように考える」ということを知る=メタ認知、など多くを学び気づいたようでした

 

 

自身、学生さんたちの変化を外から観察させて頂き、まさに客観視することで多くを学びました

 

ファシリテーターとして、ワークショップデザイナーとしてプログラムの進行も、問いの立て方も、時間の取り方も、理論の説明も、様々な学びを頂く濃密で貴重な機会でした

 

 

聞間先生、石原さん、蓮沼さん、ありがとうございました!

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帰りの福岡空港にて

太宰府天満宮が出張しておりました故、娘の中学受験のお祈りを致しました(^_^

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