斬新なアイデアを生み出したい
これまでの延長では限界...
いつもとは違う発想をして欲しい
そう簡単に実現することはない
アイデアを出す前に、方針設定、十分な観察と学びを然るべき時間をかけて行うことで、先入観が外れ視野が広がって初めて、新しい考え方が出来るようになるからだ
一方で、連続的な変化ではなく、突発的に起こることで影響力が無視できないものに目を向けることも重要である
最近、AI(人工知能)/IoTと並び話題に上がる「シンギュラリティ」についての知見を、本書から読み解いてみた
シンギュラリティとはご存知「技術的特異点」、技術の進歩が無限大に近づき、人工知能が人間の知性を超えると予測されている
研究者・識者は、AIは所詮「技術」であり真の意味での「人工知能」は出てこない、と考えているようだ
とは言え、いずれは6リットルほどの大きさの箱に、人類70億人の脳の性能を持つコンピューターが出てくると予測されている
技術の進歩は指数関数的(エクスポネンシャル)、このような予測不能で非連続な時代の変化に自分から如何に対応していくか、という視点を提供してくれるのが本書
著者の最新作と合わせて読まれることを、強くおススメしたい
さて、・・・
3つのポイントを共有してみる
【エクスポネンシャルの6D】
Xプライズという賞金コンテスト(人類に利益をもたらす破壊的イノベーションを民間から起こすために設立)の主催者が提唱する「エクスポネンシャルの6D」は、今後どんな業界・分野においても連鎖反応的に起こると言われている
D1...digitalization デジタル化
D2...deception 潜行
D3...disruption 破壊
D4...demonetization 非収益化
D5...dematerialization 非物質化
D6...democratization 大衆化
特にD4・D5、既存技術が破壊され非収益化し、製品自体ではなく情報やサービスに価値が移行(非物質化)していく
そして、技術分野ではGNRの3つは外せない
Genetics...遺伝学(バイオテクノロジーも含まれるでしょう)
Nanotechnology...ナノテクノロジー
Robotics...ロボット工学
特に、シンギュラリティ大学の注目メガトレンドは・・・
AI/VR,AR/エネルギー/3Dプリンティング/IoT/ロボティクス/ブロックチェーン/ドローン/ナノテクノロジー
これらに携わるスタートアップや新事業には、莫大な資金と人財が集まっている
【エネルギーが無料になると・・・】
あらゆる製品・サービスが非収益化している未来では、お金をたくさん持つ優位性はなくなるだろう
働かなくていい社会に耐えられるか?
ソーラーパネルの進化で、今後エネルギー価格がゼロに近づく(p.64)
例えば1977年には76ドルだったのに、今では0.74ドル!
さらに、エネルギーが実質的にタダになり、水や食料がいくらでも生産できる(p.84)ようになり、新しい働き方、生き方を迫られるのだ
【10億人に良い影響を与える】
シンギュラリティ大学という研究機関(民間)の信念は「人類の課題はテクノロジーで解決できる」
アイスホッケーのパックのスピードは、速すぎて予測不能であるため、初心者であってもパックを追いかけるのではなく、それがどこに跳ね返り移動するかを予想して自身が動いていくそうだ
まさに、アイスホッケーと同様、非連続な時代がどこに向かうかを予測して対応していかねばならないというわけ
企業においては10%成長、10%コスト削減を懸命に考えていますが、そのマインドセットを切り替えて「10倍」の変化を起こすために、何をすべきかを考えなければならない
それは「10億人に良い影響を与える」ビジネスモデルを生み出すのだという大風呂敷!
日本人は、アニメなどの「空想力」、iPSなど「先進的な基礎技術」、100円ショップなど「デフレでも品質向上」という特徴があるので、世界は注目している
また、世界最速で超高齢社会に突入することもあり、過去や未来の日本(自分たちの歴史とビジョン)から学び、エクスポネンシャルな変化に対応して、人類に利益をもたらすモデルを生み出すべきなのだ
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ところで・・・
一人で考え続けていて、良いアイデアは生まれますか?
孤軍奮闘で、寂しくないですか?
もう、孤軍奮闘にオサラバしたい・・・
強く願うならば、この機会を逃すな!
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