20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

イノベーションは「アイデアありきだと思っていたが、技術や新しいビジネスモデルの模索から始めても良いと知ることができて良かった」と情報工学科2回生が言っています

友人の起業家、長井さんからのご縁で、埼玉大学工学部全学科の学生さん(基本は3回生:履修希望者)向け「マーケティングイノベーション」講義にお招きいただきました。

blog.shinyamamoto.com

 


今回は2コマ目「イノベーションの迷路」を紹介、エッセンスを事例で共有してみました。

f:id:shyamamo:20210627230138j:plain

 

埼玉大学の工学部全学科から、330名を超える学生さんが朝から参加して、時折投げかける質問にも積極的に反応をいただき、すごい量のコメントが寄せられ盛り上がりました。

 

Netflixは40名以上が契約している、とのことで10%以上・・・今どきの若者ですね笑。

 

また、この1年における学生生活(大学内)の不満を挙げてもらったところ、これもいろいろ・・・駅から遠いとか、講義室の場所と講義内容が一致しない・よくわからないとか、学生会館が古いとか、1日の中でリアル講義とオンライン授業が両方あると大変だとか、・・・これらは「Customer Issueルート」の格好のネタになりますよ、と生事例として共有しました。

(事後アンケートから察するに、納得度が高かったようですね笑)。

 

というわけで、あっという間の80分、200以上のフィードバックをいただき今後のネタづくりに参考にすべき質問が、多数得られました。

 

一部を抜粋して、供覧しておきます・・・大人よりも感性が鋭いですね(汗)。

-------

 

・様々な方向からビジネス迷路を考えて、ビジネスを作り出すことができることを知れたから。また、実際に富士フィルムコダックを例に、ビジネス転換の時期の重要性を知ることができた。

・今回の内容は今の自分への活用もできる話でとても楽しかった。自分が不便だと思っていることを有効に活用して新しいことを考えるのは難しいけど、その発想が大切だと思った。

イノベーションについて、アイデアの素となるものの具体例などを引き出しながら授業が展開されていったことで、どのようなものなのか理解することができた。

・前回同様、実際に考えてチャットに書き込むことが多かったから。また、初めての二回続けての講義で、より深い濃い内容の講義をしていただけたなと感じた。

イノベーションに関して4つの起点からひとつひとつ課題を解決する形式が、思考する上でとても分かりやすく考えをまとめられるものでとても参考になった。

・前回のビジネスモデリングに合わせて、それぞれを起点とした場合の課題を解決すべき順番が明確に示されていた点が、大変分かりやすいと思いました。

イノベーションはアイデアありきだと思っていたため、技術や新しいビジネスモデルの模索から始めても良いと知ることができて良かったです。

イノベーションの始め方について、起点を見つけて、ルートをたどってイノベーションを起こしていくという話が参考になりました。

・ネットフレックスを始め、ビジネスモデルシフトやイノベーションにおけるアクティビティについて知る機会が得られた。

イノベーションにはタイミングが重要であることから、自分が起こす行動もタイミングが重要になっていると分かった。

・ビジネスモデルキャンパスだけでなく、4つの始点からイノベーションにつなげられることを実例も交えつつ聞けた。

イノベーションについて、具体的に図で表現し、場面ごとにどうすれば良いのかなどについて知れたから。

 

 

【どんな話題が印象に残りましたか?】

Kodakの話。今色々なところで活躍しているFuji Filmの裏で、なくなってしまった会社があったこと。その差ができた理由がFuji Filmの新規事業への切り替えのタイミングだったこと。消えたKodakがデジカメに早い段階でかかわっていたことなどが多かった。

Kodak Momentの話題が今の自分にも当てはまると思い、すぐに行動を起こすことが大事だと思った。またアイデアが出る瞬間というのは人によって様々なんだけれども、机に向かっているときには出にくいというのも面白かった。

レンタルビデオ屋が延滞料で稼いでいるというのは、初めて知りました。たしかに返しに行くのを忘れたり、面倒臭くなったりします。その点Netflixなど、サブスクのマーケティングは素晴らしいなと思いました。

・企業が新たなビジネスを創造しようとするのが、利益が明らかに右肩下がりになったとき、という話が面白かった。バブル期の経営体制を未だに敷いている日本の古参企業のようで、大変納得できた。

・各アクティビティのところなど、どんなビジネスを起こすときでも必要な段階であるのは間違いないが、すごく洗練されているなと思った。

・これまでは1授業1イノベーションの形という印象だったので、いろんなイノベーションのルートがあることが今までにない気づきだった。

kodakfujifilm、両者のビジネスの方向転換への転換時期の差により生じた会社の経営状況の違いが、とても印象に残りました。

・新しいビジネスモデルを作成する際に,4つのルートからアプローチすることでビジネスケースを構築することができること。

・頑張っている時は良いアイデアを思い付かず、思いつく瞬間は大体はリラックスしているときであることが面白いと思った。

イノベーションの迷路には4つのルートがあること。どこがスタートかによって通るべきルートが違うということ。

・多くの人の不安から、アイデアを絞りビジネスを作り出すというイノベーションの迷路の考え方。

Kodak Momentの話。衰退期における新事業のタイミングの重要性がとても印象に残りました。

コダック・モーメントからイノベーションを生み出すタイミングが重要なのだなと感じました。

NETFLIXのビジネスモデルのシフトによる業績改善。AdobeやMSのビジネスモデルシフト。

富士フィルムのように売り出す商品を変えた成功例と、変えなかったときの失敗例の話題。

Netflixが複数の段階を踏んで今のモデルになっていることが印象に残りました。

 

 

【2回を終えて、感想やメッセージをお願いします】

・まさに何か新しいことを始めようと考えたときに、どのような考え方をたどっていくことが大事なのかを聞くことができてとても参考になった。売り込みや広告など、マーケティングにとっていろいろな戦い方が存在するとは思うが、その前提となる第1歩目について詳しく聞けた気がしてよかった。

・現状を9つの質問で視覚化し、そこから課題を見つけ、その問題に対して適切な活動を行い、新しいビジネスを確立していく方法は大変参考になりました。具体例などを交えたお話はとても面白かったです。ありがとうございました。

イノベーションに関して今回の話が非常に分かりやすく、イノベーションの迷宮は課題に対してひとつひとつ分かりやすく解析できとてもいいと思いました。今後参考にしていきたいと思います。

・非常にためになる授業でした。イノベーションの迷路の話やv字回復の話など、実例を含めた様々な話を聞くことができ、とても参考になりました。ありがとうございました。

・具体例を交えた話がとても分かりやすくて授業内容の理解がはかどりました。自分も何かアイデアを考えて、実際に新事業を起こしてみたいなという気持ちになりました。

・「イノベーションの迷路」という本は将来、なんとなく行き詰った時に買ってみようかと思いました…コダックモメントにならない程度には早めに買うつもりです。

・2回にわたってご講演いただきありがとうございました。ビジネスだけでなく、就職活動にも教えていただいた体系的な考え方を活かしていきたいと思います。

・ビジネス転換の時期を間違えると収益に大きな影響を与えることから、ビジネス転換の重要性について理解することができたので良かった。

・わかりやすい話で聞きやすかったです。僕としては、知っている企業を具体例に挙げて述べてくださり、とてもわかり易いと思いました。

・今回もとても面白い講義でした!挙げられている例も身近なものが多く、分かりやすかったです。ありがとうございました。

・2回続けての講義を通して、イノベーションの抽象的な概念から具体的な考え方まで捉えることができてきたと思う。

・今後は、就活という場面以外でも「虫の目」や「鳥の目」を意識して物事を見ていくように心がけたいと思います。

イノベーションのもとになるアイデアは、意外に身近に溢れているのだと感じられました。