2つの理由です。
1)まずは「会員」になってもらう
Amazonでお買い物したこと、ありますよね。
何を買いましたか?
恐らく、本や家電が多いのではないでしょうか。
ところで、今はAmazonで買おうと思えば、いろいろなモノが買えます。
食料品やお酒、オフィス用品、キッチンやペット用品、おもちゃ、ファッションに化粧品・・・
まさにインターネット上のメガ・スーパーマーケット!
ということは、競争も多いです。
今まではリアルな店舗で買い物していましたから・・・
そこで音楽やビデオなど「コンテンツ」をネタに、Amazonは「お客様情報」をごっそりと取りにきましたね。
年間3,900円を支払う「プライム会員」になってもらえば、送料は無料、書籍等は即日・翌日配送、・・・
そして今回の「膨大なコンテンツを視聴し放題」
これ、入会しないほうが損!ですよね。
こうやって会員に呼び込めば、あとはAmazonの高性能「レコメンデーションエンジン」が、その人の聞いている音楽や見ているビデオから、オススメの音楽や書籍を次々と提案してくるのでしょう(驚)。
2)ロングテール戦略
ちょっと前の話ですが、Amazonといえば経済誌やビジネス書では必ず話題になっていました。
つまり、Amazonの書籍の総売上のうち、ベストセラーTOP10〜20の販売額がかなりの割合を占めるのですが、実は専門書やマニア好みの書籍なども、全て積み上げれば、それなりの大きな売上になるというお話。
ですから、会員になってもらった人に「レコメンド」するのは、ベストセラーばかりではないわけです。
つまり、たった3,900円で会員になってくれた方が、必要になった専門書を購入したり、趣味の盆栽の本を買い揃えたり、・・・ということがどんどん起こっていきます。
それ故に、会員が増えれば増えるほど、ロングテール側の商品の売上が上がっていきます。
結論として、Amazonの購入履歴がますますリッチになり、レコメンデーションエンジンの精度がぐんぐん良くなっていくのではないでしょうか。
さて、このプライム会員という仕組みを、病院組織に応用できるでしょうか?
何かを提供することで、年会費のような一定金額を徴収する。
そして、会員に対して情報やサービスを提供する。
医療法人の事業展開の中で、可能性がないとは言えないモデルですね。
賢明な経営企画室のアナタに、ぜひ考えて頂きたいです。
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