20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

リーダー、それでは新しいアイデアは出ませんよ(怒)・・・ブレインストーミング前に行うべきたった2つのこと

医療法人の組織活性化に効く!
 
[Sun, 13 Mar, 2016] 昨日は当方らの大イベント「ビジネスモデルオリンピア2016」。通常はお会いできない、聞けない大変貴重なお話が伺えるキーパーソンに多数、ご登壇頂きました。自身はもちろん、参加者の満足度が半端無く来年はどなたを招聘しようかと今からワクワクしています。本編の直前、モーニング・スペシャルトークとして山本伸が5年かかってようやくカタチにした、自身のささやかな医療イノベーションを振り返りました。今思えば、仲間の存在、本社の大組織との競争、買収によるプロジェクト存続の危機、生産拠点のグローバル・コンペ、国内チームの拡大と方向性の一致、などなどイノベーション実現に向けて多くの学びを得ていたものです。また別の機会を創り、(大)組織でイノベーションを実現できた成功と失敗、を共有してみます。
 
 
さて今回は、付箋紙にたくさんのアイデアを出してもらうのに、殆どはいつもと代わり映えしない・・・とウンザリの部長さんやグループリーダーさん向けのお話です。
 
 
「なぜブレインストーミングで新しいアイデアが出ないんだろう・・」とお悩みでしょう(汗)。
 
 
その一方で、責任感が強いあなたのことですから「頑張らなくちゃ、私・・・」自らが付箋紙に、たくさんのアイデアを出そうと必死ですよね?(汗)。
 
 
実は、あなたは頑張らなくてもいいのです。
その理由とは・・・
 
 
以下の2つのインプットに時間をかけない限り、いくらアイデアが出てきても、それは「いつもと代わり映えしない」ものなのです。
 
1.視点を広げるポジティブなインプット
2.他者の不満・障害を知るネガティブなインプット
 
 
なぜ、この2つなのか?
その背景にあるのは・・・
 
1.ポジティブなインプット
新しいアイデアが欲しいならば、新しいことを行っている人や組織の先例を知ること。また、業界内外の「トレンド」=潮流を知ることが非常に重要です。これをポジティブなインプット、と呼びます。ポジティブ・インプットを行わないと、いくら長時間・多数の付箋を書き連ねても、実は「既に行われている」「既に発売されている製品」であることが殆どなのです。ポジティブ・インプットには、狭い視野を広げ、思い込みを捨て、マインドセットをガラリと変える効果もあります。
 
2.ネガティブなインプット
イデアの源泉、それは「問題」です。問題が明確になればなるほど、実は解決策が簡単に想像できます。例えば、先週インタビューの機会を頂き対談したTina Seelig博士(スタンフォード大教授でSTVP (Stanford Tech Venture Program)のディレクター)が分かりやすい説明をしてくれました。
 
橋が欲しいと言われたら、まず「なぜ?」と問いかける。
向こうの島に行きたいんだ。
「どうして?」と聞いてみる。
膝が痛い母に孫の顔を見せたい。
「なぜ?」
昨年、父が無くなって以来、元気がなくて・・・。
はい、ココですね。橋が欲しい、というこの方の悩みは「ご主人に先立たれたお母さんに元気がない」ことなのです。ですから、橋を作ること以外に、解決策はありますよネ。
(以下省略)
 
このように、問題や要求、要望というのは通常、表面的であることが非常に多いです。
 
 
ですから、まずは「なぜ?」を問いかけてみましょう、というのがTinaさんのお話のポイントでした。
 
 
全く同じことをFORTHメソッド開発者のGijs Van Welfen氏も強調していました。
 
それがFORTHメソッドにおける第2ステップ「観察と学び」が、最も時間をかけるところ(6週間!)なのですヨ。
 

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皆さんご存知のトヨタも「なぜ?」を5回繰り返す、という業務改善の肝がありますよね。
 
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いかがでしょう。
思い当たることはありませんか?
 
 
つまり、2つのインプットが十分でない限り、新しいアイデアは出ません。
十分なインプットがないブレインストーミングは、時間のムダとゴミの山を生み出しているだけなのです・・・(泣)。

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結論として、今までのままでは、新しいものは生まれません。今までのやり方だけでは、問題の枠を超えられません。
 
 
さぁ、あなたもまずは「インプット」を意識させるために、問題をあげてきたスタッフに「どうして?」を繰り返し投げかけてみませんか ?
 
 
スタッフや患者さん、顧客の「ネガティブ」なインプット、どうやって引き出すのか?
 
こちらで体験できます。
 
 
イノベーションの肝は「問題」を発見すること。
 
ロールプレイ形式で、相手の本音をあぶり出す方法を共有しますヨ
 
 
今日のお話、こちらでも共有しています
 
 
 
これでダメなら何を読んでもダメ!成果をあげるチームを創る3ステップとは?
 
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以前とある医師の方からの問題提起があり、皆さんにもぜひご意見が伺いたく・・・
 
「職場コミュニケーション、どうしていますか〜?」
 
どうぞご自由にご記載願います(個人情報の入力不要、ご意見のみで結構です)
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山本伸が関与する公開イベント、登壇予定等
 
3/24(木) ヘルスケア・オープンイノベーション研究会を始動、トライアル第2回!
 
 
4/1(金) あの大好評企画が、大阪へ上陸!
800ページの超専門書をたった2時間余りで読破する会です
 
 
4/2(火) 今年最初の「組織内イノベーターになれる」機会 あと3席
「リーディングファシリテーター養成講座」
第12期@大阪 -> ALMACREATIONS | 講座詳細
 
 
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追伸:我ら(社)ビジネスモデルイノベーション協会として実現したTina Seelig博士とのインタビュー!30分間、独占して対談させて頂きましたヨ。

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