医療法人の組織活性化に効く!
[Sun 20 Mar, 2016] 那青山パン祭り、という催し物に娘・息子と出かけました。とても美味しいパンを幾つも頂き、また、普段行けないパン屋さんのシナモンロールをお土産に4斤も購入!ひとつが小ぶりとは言え・・・汗)。いやぁ2時間足らずで、漱石さんの消失速度がトンデモないことになりました(泣)。
さて、今回は久々の書評であります。
あなたは自分たちを「世界でいちばん大切な」チーム、組織だと心底思えていますか?
本書は米国最大手の自然食品スーパー「ホールフーズ・マーケット (Whole Foods Market)」の経営者が実践、長年にわたり大成功を収めている経営スタイル「意識の高い資本主義」(コンシャス・キャピタリズム)を紐解いています。
「意識の高い」とはどういうことでしょうか?
それは自分たちの「存在目的」つまり、・・・
・なぜ私たちは存在するのか?
・社会に何を伝えたいのか?
これらを明確に描き、実践できる状態であることです。
大都市圏外の病院組織からイノベーションを起こすべく「共感し合う組織」づくりを進めていく過程において、自身、職員やチームに「描く」ことを躊躇させないということから、これには強く共感しました。
さらに、本書から「共感し合う組織」づくりの3つのコツを得ました。それは・・・
- Visionと使命を明確に描く
- サーヴァント・リーダーシップ
- イノベーティブなチーム
なぜ、この3つが良いのか?
理由を以下に述べていきましょう。
1)理想をかかげ先導できる組織とは、自分たちの「存在目的」が明確であり、それは職員・チームに勇気と希望を与えるものです。しばしば混同されがちなビジョン、目的、使命について、本書の定義は明確で分かりやすいのです。
・目的・・・世界をどのように良くしたいのかを語ること
・使命・・・目的を実現するために実行する戦略
・ビジョン・・・目的が達成した暁に世界がどのように見えるのか?
なるほど、だから「なぜ?」をトップ・経営陣に問いかけ続けることが重要であり、ビジョンを「描く」ことが組織に人を巻き込んでいくために必須であるのです。
2)自発的に地域活動に取り組める精神を育むためには、個人の情熱とビジネスの目的が合致していることが重要です。個人が情熱を持てる仕事は「天職(Calling)」であり、こうなれば会社のためだけでなく一市民として地域のため、コミュニティのため、といったより大きな目的を語るようになれるのです。
これを達成してもらうために、上司は、経営者はどう支援していくか、という考え方が「サーヴァント・リーダーシップ」です。特に感情的な、社会貢献的な、そしてシステム知能的な考え方で、皆で同じ「使命感」を持つことが大切です。
3)圧倒的なパフォーマンスを上げるためには上記のように、共通の存在目的や使命が重要です。加えてステークホルダー、組織分化、サーヴァントリーダーシップ、各々が円滑に連携し合って進んでいくことが求められます。
ステークホルダーと言われて、株主のことを思い描きませんか?
それは全員がクリエイティブで、エネルギーと創造性をフルに発揮できる組織。つまり、組織・成長の安定と挑戦のバランスを保ちながら、モチベーションを高揚させるための権限委譲を恐れないことが大切なのです。
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結論として、トップ・経営者が「なぜ?」について明確に語れるか?組織の存在目的、それは何なのか?なぜ我々が存在するのか?
これらを語り、周囲がそのビジョンを脳内に「描ける」ようになった組織こそ、お互いに「世界でいちばん大切にしたい」組織だと言えるでしょう。
つまり、これは「誠」であり、愛と思いやりを示せる能力、つまり共感力が重要と言えますね。
多職種協働・連携において誰もがリーダーになる、ならざるを得ない現代のチーム医療において、誰もが共感力を求められるのです。
さて、あなたもまずは自分のチームの存在目的を、皆で明確化しませんか?
なぜ、我々は存在するのか?
そうは言っても、急に真面目に問いかけたら、皆ビックリして引かれそうだし・・・とお悩みですか?
いい方法があります(笑)。
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このベーグル、280円でずっしりと重い、食べごたえ十分!
登戸の名店だそうでして、開場早々に並んでみたら、前のおばさまがご親切に教えてくれたので、4斤(小ぶりな1斤なので・・・)購入!