20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

40年以上行列がとぎれない羊羹屋さんに学ぶイノベーションの本質

組織活性化に、コミュニケーションの

土壌づくりに効く!

異業種共創型でヘルスケア分野に

オープンイノベーション

起こしてみている

 

[Sat., 17 Dec, 2016] BMIAコンサルタント養成講座(応用その3)を本日、明日と開催です。顧客価値の創りかたについて、深く学び合う貴重な機会。自身は、家の都合で本日の15時まで、そして明日フル参加ですが、改めてValue Proposition Designを読み返すよい機会になっています。また、自身が直接関わった受講生が多く、関心の高さと親密感の深まりがとても嬉しいです。
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今回のテーマは「永続性」
感化されたのはこちらの書籍!

1坪の奇跡

1坪の奇跡

 

 

老舗の和菓子屋さんについて、特に行列ができるような名店ってありますよね。

一方で、廃業していくお店の方が大多数です。

 

実は自身の祖父も、小さな和菓子屋を営んでおりました。

いちおう、リピーターらしきお客さんや寺院・神社からの季節モノ(*)の発注があり、また、和菓子屋だけでなくクリスマスケーキをやりながら、日々を暮らしていました。

ところが、借地権の問題で立ち退きを余儀なくされ、結局は廃業(涙)。

子ども心に、やるせなさを感じました(中学2年の冬でした)。

*柏餅やおはぎ、草餅などです

 

さて、本書の著者、小ざさ社長の稲垣篤子さんは、吉祥寺に40年以上行列を絶やしたことがない名店「小ざさ」を切り盛りしてきたツワモノ。

 

なぜ、40年以上も行列がとぎれないのか?

 

ライフスタイルが変化し、食文化も大きな変化があったにも関わらず、小ざさの味や仕事には変化を起こさなかったのか?

 

つまり、イノベーションの視点から小ざさに学べることがあるのか?

 

本書から、その3つのヒントを得ました。
それは・・・


1)五感+データ
2)価値観は成長しながら形成される
3)DNAは変えてはならない


なぜ、この3つなのか?
理由を以下に述べていきましょう。

 


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イノベーションの視点から、
小ざさに学ぶ3つのポイントです。


1)五感+データ
「とにかく美味しいものをつくれ」という父の教えを忠実に守ってきた稲垣さん。
その仕事ぶりが記述されている中からご紹介します。

・来る日も来る日も何度も何度も練習
・なんでだろう?とじっくり観察し、自分で考え研究を続けた
・五感すべてで、全身全霊

 

和菓子の製造、それは職人特有の「感性」が全て。
一方で、稲垣さんはデータの重要性も大切にしています。

 

「一番いい状態で終えた」時の経過時間や天候、気温、作業者について記録を取り続ける。
感性だけでなく、データで裏付けられるならば、それは自信につながる。

 

手の感触や武蔵野の名水も、最高級の餡子を生み出すために必須ですが...


遺伝学の勉強をしていたという稲垣さん、データによる裏付けという視点もしっかり持っているのです。

 


2)価値観は成長しながら形成される
お父上が創業され、自身は家族の代表として商品を売り切る。
責任感で仕事を始めた稲垣さん。
お父さんの言動に、大きな影響を受けています。

 

・何でもいいから一番になれ
・まずくても食べないと、美味しいかまずいかがわからない
・お土産に持っていけるものを創るのだ

 

このような言葉や態度から、負けず嫌いな性格や「品質でお客様に来ていただくようにしなければならない(p.107)」という価値観が形成されていきました。

 

つまり、イノベーションを継続していくには「誰」につくか、誰から学ぶかが必須要素のひとつだと考えます。

 

 

3)DNAは変えてはならない
本書の中のエピソードで、障がい者の方を3名雇用しているお話があります。

小ざさの従業員は30名、つまり10%が障がい者の方です。


日本の法定雇用率は1.8%という規定で、障がい者の方が3年間勤続すれば補助金がおりるという仕組みなのですが「正直、私には関係ありません(p.187)」。

 

お父上は、会社を家族と同じように考えていたことから、障がい者も自分たちと同じ。出来なければ3年待てば、できるようになる。

 

補助金が出るから雇用するという気持ちでは、補助金が切れたら「義務を果たしたから」といって、あとは知らないということになりかねない。

 

同じような考え方として稲垣さんは、留学生の保証人になって支援したり、困っている人たちのための場としても、小ざさを提供しています。

 

そんな留学生たちが、「まじめにいい品物を安く売る」という商売の本質を、小ざさで学んでいくのです。

 

これ、SONYの盛田さんが全く同じことを言っています。
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いかがでしょう。


結論のひとつとして、稲垣さんが名言している一節を紹介します。

時代に合わせて変わっていく部分ももちろんあります。
でも、変えてはならないもの、小ざさのDNAに関わることは一切変えません。

(P.214)


つまり、ブランドイメージを守る「箱の意匠」や包み紙、羊羹や最中のつくり方、味、それらを守るためのルーチンと「いい状態」の記録。


40年続くイノベーションの肝、頂きました。


さて、あなたもまずは自分のサービス・製品の「変えてはならない」DNAに刻むべきものを、チームで明確化しませんか?

 


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日記バイオテクONLINEに、その効果効能が唄われていますよ!!

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BMIAコンサルタント応用講座の初日です