20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

日本ラグビーが急速にワールドクラス入りを果たせた理由は、妥協せず”問いかける”から!?[書評]

医療法人の組織活性化に効く!
 
[Sat. 10  Oct, 2015] ラグビー日本代表がスゴイですね。今晩スコットランドが勝てば予選敗退ですが、いずれにせよ予選最終戦、12日のアメリカ戦はイイ試合を期待します。
 
さて、今回のテーマは問いかける
 
急速に成長し、今回のW杯では初戦の南アフリカ戦に勝利!
世界中をびっくりさせ、興奮に巻き込んでいるラグビー日本代表。
 
その強さの秘密に迫るべく、ヘッドコーチ”エディー・ジョーンズ氏の最新刊を取り上げましょう。

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世界の強豪を率いて、幾つもの輝かしい成績を残してきたジョーンズ氏。
彼の妥協しないコーチングスタイルはどこから来ているのか?

書籍からその答えを探るべく、3つのポイントを探ります。
 
1)背伸びしながら同時に冷静さを失わない
ジョーンズ氏は「多様性」や「人間の大きさ」を重視したチームづくりをします。
 
特に日本人の「意識」を変えようと、「素直に負けを受け入れる根性をぶち壊し、どんな相手にも勝つ気で挑め!と炊きつけている(p.34)」のです。
 
また、自身が脳梗塞で倒れた際のコメントには、選手達への信頼感が溢れています。
 
選手た自分たちで考えるチームに変えようとしているんです。そうでないと、ワールドカップでは勝てないんですから(p.11)」
 
 
2)ひとつの結果が歴史を変える!
2011年のヘッドコーチ就任後、みるみるうちに日本代表を成長させたその肝は「全てのプレーをより高度化」すること。
 
そのために、短時間集中型の練習を早朝から3,4回こなすという、世界のどこもやっていないハードワークやスペシャルメニューをこなしてきました。
 
時には、格闘技のプロを招いて、ラグビーの基本を「格闘技」の言葉で理解させたり、「世界一のフィットネスをつくる」ために、トレーニングの専門家を長期に帯同させたり、全ては「結果」のためのこだわりでした。
 
結果、強豪の一角スコットランド戦、秩父宮での完璧な勝利がキッカケとなり、世界の競合を次々と撃破。就任わずか3年でワールドランキングのトップ10に引き上げることができたのです。
 
 
3)徹底する、妥協しない、貫く
ジョーンズ氏は脳梗塞で倒れた時でさえ、ベッドサイドにPCを持込み、代表の試合や他国の研究に明け暮れました。
 
また、他種目からも学ぶため、なでしこジャパンの佐々木監督、WBC優勝した原辰徳監督、女子バレーの眞鍋監督、さらには欧州サッカーのトップチームの監督などにも話を聞きに行き、自身のコーチングを日本代表選手にチューニングしていきました。
 
他種目の代表監督から、日本人に適合しやすい戦い方は「小さなスペースを活用して勝つ」ことであり、「素早く動くことで優位性を作る」という共通項に気づくのです。日本代表がスクラムやモールを世界レベルに引き上げていくヒントになったと述懐しています。
 
また、彼はどんな選手にも、どんな年代にも、子ども達に対してであっても、常に「チャレンジ」を求め、その後に「問いかける」姿勢を徹底するコーチングスタイルを貫いています。
 
自分たちで考えるチームになるためには、若い世代の頃から徹底して叩きこまなければならないという長期的視野にたった意図でありましょう。
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彼の言葉で、非常に象徴的なのがこれ。
コーチングとは良き習慣をつくることである(p.195)」。
 
組織のリーダー、周囲と一緒に何かを進行したいイノベーターにとって、これほどシンプルかつ衝撃的な意味を持つ言葉があるでしょうか。
 
習慣化というのは、実は難しいことです。
 
言葉遣いも、心構えも、考え方を変えることも、実際には難しいです。
なぜならば、毎日「無意識」で行っていることなので、実際には「変わらない」のです。
 
それでも、ジョーンズ氏は妥協しません。
行動に結びつかなければ、容赦なく問いかけ、何度でも言うのです。
 
実は、この「問いかける」ことこそ、究極のチームづくりの核となるのではないでしょうか?
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そうは言っても、毎日こなすべき仕事で一杯一杯、スタッフの前に自分がどうすべきか・・・悩
 
ですから、まずは自身の「良き習慣」を創りませんか?
 
でも、どうやって?
 
当方が実際に介入している施設・法人での組織活性化事例に加えて、自身の内面との向き合い方、ほんの少しの変化を起こすための「目標設定」のコツ、それをチームで行う「場」作りの方法や、コミュニケーションの実施例をお見せします。
 
また、職員さんとのコーチングで皆が「笑顔」で「元気」になれる「レゴ® シリアスプレイ® メソッドを用いた対話術」も体験できますヨ。
 
イノベーション経営に欠かせない「共感」の創り方、語りませんか。
10/23(Fri.) 第4回 @東新宿にて
 

【過去にご参加された方のお声(一部)】
 
理屈・マインド優先で来た自分にも出来るかな〜?と思いながら参加しましたが、非常に楽しく素敵な経験をさせて戴きました。あの言葉が後からついてくる感触や、無心に手を動かす感じがすごくイイですね。
 
・自己開示の苦手な人にも、皆共通のルールが適応されること
・素の自分を出せる人、場の安全を敏感に嗅ぎ取ってどんどん表現できる人が場を創り始められること
・個々の発言が限りなく"I"メッセージに近づく形式になること
などが、左脳人間の多い医療関係向きだなと思いました。色々な方にお勧めしたいです。
 
(共感を創る組織活性化の事例から、あなたにとっては、どんなことが解決できました(出来そうです)か?)
他者の事例から、自分の持っている歪みに気づくことが出来ました。誰かや何かのせいで物事が上手くいかないと思っている時、その感触は明らかにその人の内部を蝕んでいるし汚している。理想を知ってしまったためのgapの苦しみかもしれないそれらを、文句や悪口大会ではなく良い形で昇華できる場を提供できたら素晴らしいと思います。
 
あ、自社の社員についても同じですね、きっと。赤裸々な意見を聞くことに対して恐怖心が非常に強くありましたが。糾弾されることを怖れずに、彼らのありのままの声を聴くことが大事なんですね、きっと。ただ出しっ放しにするのではなくて、良い形になりたがっている物たちに形を与える手伝いをすることが重要かと。伸さんのファシリテーションがこれらを可能にするのだと感じます。
 
個人的には某先生のWSや、当方が今はまっているアドラー心理学も役に立つかなと感じました。色々なことが1つにつながっていることを実感できたというのが、自分にとっては最大の収穫でした。参加させていただけてとても良かったです。有難うございました。
 
(小児科医さん、女性)
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昨日はありがとうございました。未知の方法であることに対する興味と漠然とした期待を持って参加しました。
 仕事柄、様々なことを可視化する重要性は認識しています。その方法としてレゴは、絵や文章に比べ取り組みやすく、簡単にやり直しができるのでハードルが低いと感じました。
 これなら普段しゃべらない人でも、自分の内面を表出するきっかけになるのではないかと思いました。
 また、少人数でアットホームな雰囲気だったので、とてもやりやすかったです。日頃グループワークは4~5人がいいと感じておりますので、自分が体験してみて再認識しました。
 
気がつけば、他者に伝えようと必死に言葉を探し、組み立てている自分がいました。自然にそうなれるところに、伸さんの技があるのですか?授業でそれをするにはどうしたらいいのでしょうか?
 
「共感」「承認」、今指導者として求められていることで、一番努力を必要とすることです。これを指導者対受講生ではなく、受講生同士でできるようにすれば、受講生の不全感や不満感が軽減できるように感じました。
今度は卒業生と一緒に行きたいと思います。せっかく知ったすご技を私だけにとどめず、次世代に広めていきたいと思います。私自身の傾向や課題も感じることができました。貴重な体験、いい出会いをさせていただきありがとうございました。
 
 
(共感を創る組織活性化の事例から、あなたにとっては、どんなことが解決できました(出来そうです)か?)
自分の固定観念が思った通り強いことを確認できました。レゴを組み立てながら、もっと自由に考えてもいいのではないかと思えました。
 また、私は今、学生の話を聴くことに疲れているのではなく、話さない学生に話してもらうよう促す、関わることに疲れているのだということに気づきました。「話さない=考えていない」ではないと思いますので、彼女たちに話してもらうために、まず安心感を感じてもらうことが必要であると思いました。
 
まず、医療職以外でこんなに病院や職員のことを考えてくれる人がいることに感激しました。うちの組織にこんな人がいてくれたらどんなにいいだろうと思います。すぎに伸さんに介入していただくことは難しいですが、私が発言権を持てるようになって、是非一緒に組織改革をやりたいです。
 
また、短い時間でしたが、内省する機会になりました。また、日頃かかわりのない人の話を聴くことはとても新鮮でした。
看護学校教官、女性)
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イノベーションを感じる研修で予想通りの楽しさであっという間に3時間!?でした。
 共感を呼ぶコミュニケーションそのものは難しいものだと思っています。しかしながら、「問いに従い、手を動かし、話し、聴かれ応える。」という流れそのものが、自分にとっても相手にとっても構えのない応えを準備させます。構えのない応えは自然に共感を産むコミュニケーションになっているのではないかと感じました。思考の見える化というか、価値観の見える化というか、普段のコミュニケーションでは迫れない深いところにも行けそうです。
 
(共感を創る組織活性化の事例から、あなたにとっては、どんなことが解決できました(出来そうです)か?)
通常のコミュニケーションでは互いに指摘が難しい部分に、気付きという形で到達できるのではないかと感じます。コミュニケーションが図りづらい、対立はしていないが、何かギスギスしているような関係性の修復にも活用ができるのではないかと感じました。
 また複数人で1つのものを作るという体験も意見を統合する難しさに気づきながら、自然な形でチームのビジョンを作り上げていくことができるのではないかと感じます。
 ポジティブからネガティブへということでしたが、ネガティブなことをポジティブに行うことのできるリフレーミングの要素が含まれていると感じました。
 
レゴシリアスプレイはリフレクションに役立ち、巧みなファシリテーションがリフレーミングとなり、明日へのアクションにつながる!私も娘のレゴブロックを買いに行く決意をしました(笑)
 
(医療法人勤務、経営企画部、男性)