医療法人の組織活性化に効く!
ヘルスケアのチーム・ビルディングに最適!
オープン・イノベーションメソッド
[Mon., 10 Oct Aug, 2016] 4年前、便潜血検査が黒で大腸内視鏡検査を受けました。それはそれは、面倒で痛みを伴うものでした。検査前のあの「ポカリスエット似」を2リットル飲めとか、大学病院のため若手の研修医さんだったのですが、これまた痛いの痛いの・・・思わず前立ちのご高齢看護師さんの手を握ってしまいました(爆)。検査結果を聞きにいった日「しばらく受けなくてもいい」と言われた時の清々しさが忘れられません。
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書評:余命半年、僕はこうして乗り越えた
今日の一行
「僕にはもう「いつか」はない、だから「今すぐ」やるのです」
自身、好きなことをして生きようとは、何と無くずーっと考えていました。
それを明確に意識して、行動に移すきっかけとなったのは一冊の本。
当時の著者と同じ41歳だった自身、余命半年と言われたらどうするか?
前年に大腸内視鏡を経験したこともあって、命を強烈に意識したことが、自身の「いつか」を「すぐに環境を変えなければ」というマインドセットに変容させたのです。
ちょうどその頃、本書の著者である西村元一先生からご招待され、チームビルディングやファシリテーションの研修をさせて頂きました。
この機会こそ、今振り返ってみれば、自身が脱藩に向けて本格稼働したそのスタートだったということができます。
実は、西村先生との出会いは2011年5月。
チーム医療フォーラムさん主催のマインドマップ実践講座に登壇させて頂いたときの、受講生としてご参加されていました。
とても熱心にマインドマップを描き、また、最後に質問をたくさん頂いて名刺交換してみたら、なんと市民病院の副院長さんということで印象的でした(!)
その後も、当方の読書会やワークショップ、セミナーに度々ご参加いただいたり、Facebookで交流させて頂いています(しかも、来ていただく時は、だいたい金沢から日帰り強行便で!笑)。
当時(も今もでしょうが)、本当にご多忙でご多忙で、本書にも書かれていますが、実は「どこでもドア」を本当に持っているのではないか、と冗談半分で思案したほどです(苦笑)。
そんな西村先生が、癌になり闘病生活を続けながら「当事者になってもできること」として、医療者が(患者との)対話の場を院外につくることが重要(p.24)だと、マギーズ金沢の設立に向けて行動を加速されています。
(ちょうど、本日 10/10はマギーズ東京の開設記念パーティーですね)
行動を加速することの背後には、西村先生ご自身が癌になって気づいた事実があります。
医療者は患者のフリに気づかなければなりません。
「フリ」が自分をかたちづくり、自分をかたちづくり強くしていく面もあります(p.21)
そのフリをすることで、かなり疲れている面もあると。
だから医療者は患者のフリに気づかなければいけないと言うのです
書籍の中盤、西村先生の人となりがよく出ています。
「誰に対しても、いつも挨拶をするようにしておけば、自分自身が楽になるのではないでしょうか」(p.130)
という言葉は、職種の違いは単に役割分担が違うだけ、自分が出来ていない部分を見えないところでおぎなってもらっているという持論からでしょう。
「さっすがやね〜。普通はここまでできんわ!さぁ、ラストスパート頑張ろうか!」(p.132)
という先輩の逸話や挨拶、感謝そしてヨイショについてのお考えには、医療者のみでなく全てのビジネスパーソンが共感すべきポイントです。
実は本書には、とってもお得なパートがあります。それは・・・
<巻末付録>がんと診断される前に、もしくは診断されてからやらないといけないこと
がんは2人に1人がなる病気。実に1/2の確率で、どこかのがんになる可能性がある(p.175)わけです。
できれば自分(家族)ががんになったら、どうしたいか、どう生きたいかを考えておきましょうということで、具体的かつ実用的なポイントが示されています。
病院を選ぶ前に知っておいて欲しいことは、必読です。
余命半年、僕はこうして乗り越えた! ~がんの外科医が一晩でがん患者になってからしたこと~
- 作者: 西村元一,(対談)長尾和宏,(解説)岸本葉子
- 出版社/メーカー: ブックマン社
- 発売日: 2016/09/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今月の後半には、金沢出張が決まっています(日本慢性期医療学会に参加、発表10/27-28)。
何らかの形で、西村先生に御礼を申し上げに伺えればと思っています。
(2013年1月、金沢で実施したチーム・ビルディングワークショップ終了時。時折、ワークショップのお手伝いをさせて頂いている清水広久先生(左)と)。
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