20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

「信頼」は測定でき、科学的プロセスで「構築」できる(書評)

組織活性化に、コミュニケーションの土壌づくりに効く!

異業種共創型でヘルスケア分野に

オープンイノベーションを起こしてみている

 

[Sat., 23 Dec, 2017] 今日の1Shot

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信頼は8つの要素(頭文字を取って「OCYTOCIN」)の組み合わせで実現可能である

 


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科学的に「信頼」を定量化する
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久しぶりに立ち寄った大型書店で、手に取った一冊


組織内・部門間連携ファシリテーターを標榜し始めた自身、大変興味深々で即買いでした

TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント

TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント

  • 作者: ポール J・ザック Paul J. Zak,白川部君江
  • 出版社/メーカー: キノブックス
  • 発売日: 2017/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 


著者のポール J. ザック教授は、オキシトシンの研究から「信頼」の力を科学的に解明し、かつ様々な組織で信頼を構築することで、パフォーマンスの改善に寄与している神経経済学者さん

 

本書のエッセンスは、TEDで視聴できます

www.ted.com

 

そうなのです

オキシトシンの測定から、信頼や共感が組織において、人間の関係性を良好にしコミュニケーションを円滑にし、イノベーションが実現しやすく各種のパフォーマンスも向上、成長するということが分かってきたのです

 

「ビジネスでは信頼が全てだ」
(メドトロニック前会長兼CEOビル・ジョージ)

 


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「信頼」を構築して成功している組織とは?
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Ovation...オベーション(賞賛)
・ベルギーの製薬企業で、15ユーロを自分に使うように指示された群に比較して、他者のために使うよう指示を受けた群では、1ヶ月後の売上高が大きく上昇(4.5 Euro vs. 78 Euro)

 

Expectation...期待
トヨタと提携したGMの工場で、品質と生産性に対する具体的な「期待」が設定され、GMの経営下では20%あった常習欠勤者が2%に改善

 

Yield...委任
・インドHCLテクノロジーズでは、「iGen」という社内サイトで従業員から新たな教育機会に関するあらゆるトピックでアイデアを募集。25%を実際に実行する「委任」主導型のイノベーションが評価され、フォーブスの「アジア優良上場企業100社」に選定されている。

 

Transfer...移譲
・オランダの介護サービス「ビュートゾルフ」は現場をチームで運営、指揮を看護師に任せている。顧客の91%が満足、従業員満足度も89パーセンタイル。モットーは「専門家の管理は専門家に任せよう」。

 

Openness...オープン化
・慢性腎臓病患者のための透析サービスを提供する「ダヴィータ」。隅々まで行き届いた情報共有の文化を構築、各治療センターが「村」として独立運営(移譲)され、地域の市場にスピーディーに対応(委任)でい現場の声を取り入れる環境も強化され、年間売上高80億ドルに達している

 

Caring...思いやり
・ディズニーは1930年代、夕方4時にビールを持ち込んで親睦会をしたり、従業員のためにバレーボールコートやソフトボール場を造ったり、卓球台を置いて自身も楽しんだ。従業員を心から気にかけているのだと行動で示し、従業員はそれに応えて優れたパフォーマンスを発揮した。


IDEOではEQの高い従業員を採用し、助け合いをデザイン・試作・テストという仕組みの中に組み込んでいる


マサチューセッツ総合病院精神科医ヘレン・リースは、医師が共感を学ぶプログラムを開発。今やジェファーソン医科大学コロンビア大学でも採用。共感力のトレーニングを受けた医師はそうでない医師と比べ、患者からより高い信頼を引き出していた

 

Invest...投資
・従業員の教育投資(スターバックス等)、社内リクルート制度(Facebook等)が効果的である

 

Natural...自然体
・飾らない、皆の声に耳を傾ける、ファーストネームで呼ぶ、現場の最前線に立つ、誠実に、他者に敬意を払う

 


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リーダーは自然体で友好的で、弱さをさらけ出せる
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米国マネジメント協会の2015年の調査では、従業員満足度を高める要因として「あらゆる従業員への敬意ある対応」が「上司への信頼度」を上回りました(p.23)

 

グーグルの「プロジェクト・アリストテレス」が社内180チームを調査したところ、高業績は「信頼の文化」が育まれているかを見ることで予測できることが分かりました(p.23)

 

ハーバード・ビジネスレビューの世界的な調査から、リーダーが他者に敬意を払う
は、組織の目標に対するコミットメントに影響を及ぼす、最も重要なリーダシップ行動であることが明らかになりました(p.285)

 

また、「世界の覇者」的な強気なリーダーよりもサーバントリーダーの方が、従業員の信頼度が高いことがわかりました(p.292)

 

さらに、多くのCEOが、組織の信頼度の低さは成長を阻害すると考えているものの、殆どの企業は信頼に対する理想と現実のギャップを埋めるために「何をすればいいか見当もつかない」のです(p.24)


ですから、本書で紹介されいてる8つの要素「OXYTOCIN」を解説している第2章から9章の末尾にある「月曜の朝のリスト」を実行していきましょう

 


結論として、ドラッカーさんがおっしゃっているような組織が出来上がりますよ
「現代の組織は、上司と部下の組織ではない。それはチームである」

 

 

そうは言っても、・・・と動けずお悩みですか?
いい方法があります(笑)

 

例えば、書籍を皆で読み合い、学び合うことから、始めませんか?

100%全員が発言できる、参加できる会議や場づくりの「HOW?」、イノベーションリテラシーを小一時間程度で均一にする方法をたった1日で、学び合い体験できますよ(6,000名の組織で進行中のナマ事例も共有できますよ)

bmia-forth003.peatix.com

 


今すぐ、何か手を打たないとヤバイので実践を目の前で見せて欲しい方は・・・

最悪の未来を可視化し、チームをつくり学び合いを最適化させる、組織(再)構築ファシリテーター山本伸にご用命を!

www.shinyamamoto.com
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