異業種共創のプロフェッショナル・ファシリテーター山本伸です。
初対面28名が「オンライン」で集った、某デザイン・ワークショップ。
なぜ、初対面なのに相当な熱量で、相互に対話で学び合い、終了時に絶賛の声が続々と書き込まれるのか?
ポイントは3つ。
1)参加希望者を「セレクション」で絞り込んでいる。
今回の場合は50社近くから20社28名、へ絞りこみ、事前準備もバッチリ整えてもらった。
つまり、Zoomg使えないとか、Toolに入れないとか、何とかしてとかいう輩は皆無。
誰もが前のめりで、主体性高い人たちとの共創活動となった。
2)デザイン>テスト>本番
Miro.comというオンライン・ホワイトボードを投入し、全員で全てのOutputsを眺められるようなプロセス・デザイン。
決して当日使えればいいや、ということではなく事前に運営事務局側で、テストしフィードバックを得て、本番用に再デザイン。
これが功を奏して、当日はMiroを初めて使用した方からも大絶賛!
何より、事前の準備こそが成功を生み出す(自信を作り出す)。
3)「型」にはめるから、皆が同じ熱量で語り合える。
時間を区切らない限り、対話は「演説」になりがちだ。
つまり、声の大きい人や年長者、名刺上の肩書きが上に見える人が、例えば15分間のブレイクアウトルームの中で半分以上の時間を、話続けてしまう(<- あるある・・・爆)。
これをブレイクするために、最初から「時間がないので、全員が発言するまでは「Speak & Listen」モードを徹底させる。
ベストなのは、ブレイクアウトルーム毎にガイド(という名のタイムキーパー)をつけること。
基本的には、最初に付箋でもオンラインツールでも、書き残してもらうのを重視してもらえれば、完璧である。
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要は、本番の開始前から、上手くいくか、熱狂するかはある程度(70%以上は)予測可能である。
具体的な当日の内容は、・・・こんな感じの「問いかけ」で、個々人の想いをあぶり出す。
<6つのWで〜〜〜プログラムの使命を定める>
Why?(なぜこのプロジェクトに参加?)
Who?(誰を対象とするのか? 既存の顧客?新規顧客?)
Where?(提供先は特定の地域か、全国か、大陸か?)
What?(製品/サービス/ビジネスモデル?革新的か革命的か?)
Which?(生み出す成果物が満たすべき基準は?)
When?(サービスインはいつ?)
特に冒頭で、Why?(なぜ参画したいのか)を描かせ、自己紹介で志を共有する。
さらに、Who?を想起させ、課題を自分ごと化させ、かつメンバー同士を自然と結びつける。
個々人が「自分の出身地」や「両親、身近な人たち」に目を向け、将来につながる視野を広げる
そして、どんな成果物になると嬉しいか(What)?
アイデアのブレストではなく、カテゴリーに枕詞をつけてもらう。
「手作業に時間を費やしすぎだと苦悩する35歳中間リーダー」のように。
さらには、Where?(どこから始めるか)、を個々人で想起させる。
最後は「Which?」生み出す新コンセプトが、本格開発に進むGoサインを得るために必要な条件は?
ここまで明確になれば、あとは「When?」
いつ上市できたら良いか?
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この対話、相当濃いので当方がマスター・ファシリテーターを担う「FORTH INNOVATION METHOD」では、何よりもこの6つのWをPJオーナー(事業部門長、とかマーケティングmgrとか)に共有して、肉付けをしていくのだ。
公認ファシリテーターになるチャンス、残席1!