20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

ヒエラルキー?権威勾配?そう簡単には無くなりませんよ、立場が上だと思われる人が言っても・・・涙

医療法人の組織活性化に効く!
イノベーション経営メソッド
 
[Tue., 16 Mar, 2015] U-23日本代表に、オランダ2部のファン・ウェルメスケルケン・際が抜擢されました。オランダ人の父と日本人の母のハーフで、2歳から日本在住。ヴァンフォーレ八ヶ岳(ってあったんだ・・・汗)から甲府の下部組織でプレーするも、開花せず父の母国へ単身渡欧。ツテをたどりアマチュア契約からプロへ!シンデレラ・ストーリーは、さらに開花するか!?
 
さて、今日は介護・医療業界における最大の困難を乗り越える方法をご紹介します。
 
はい、か・な・り、挑戦的なテーマです(汗)。
 
「なぜ、偉い人であればあるほど周りは本音を言わなくなる」のでしょうか。
 
当方も寄稿させて頂いた↓こちら↓にもしっかり言及されています。
 
これでダメなら何を読んでもダメ!成果をあげるチームを創る3ステップ
 
 
チームをつくるうえでは、コミュニケーションコストを下げるという考え方が重要です。偉い人であればあるほど周りは本音を言いづらくなる。これは大きな経営リスクです。そこでリーダー側が意識して、自らスタッフ側に降りていくことが大切なのです。
 
(中略)権威勾配の話ですね。(中略)何でも言い合えるフラットな関係をつくることで、とくに医師の権威勾配を緩めることがポイントになります。(p.20)
 
権威勾配”とは、まさにヒエラルキーのことですね。
 
そう簡単には無くなりませんよ。
 
なぜならば、役職者や立場が上だと思われている方が「言いたいことがあるなら、言ってもいいよ」と申しても、言われた側は本音を言うことはありません。
 
そのココロは・・・
 
  • どうせ、言ったところで、理解してもらえない
  • 聞いてもらっても、取り入れられるとは思えない
  • 私の意見に対して必ず、反論するから言ってもしかたがない
 
 
悲しいかな、これが現実・・・。
 
 
では、解決は不可能なのでしょうか?
 
以下を実行すれば、少なくても会議やプロジェクト・ミーティングの時間内だけでもヒエラルキーに関係なく全員が参加、発言し意見を全員と共有することができます。
 
1)本題に入る前に、全員が1分間スピーチを行う
2)役職者ではない進行役(ファシリテーター)が時間をコントロールする旨、了解を得る
3)そもそもの会議の目的を、最初に共有する
 
 
なぜ、この3つで良いのか?
その背景にあるのは・・・
 
1)会議の冒頭から終了まで、一言も発言しないメンバーがいらっしゃいませんか?これでは、そもそも会議に参加してもらう必要がありませんね。現場に戻って、業務を続けてもらった方がお互いに良い選択でしょう。ですから、会議の本題に入る前に、参加者全員が、何か一言でも順番に(同じ時間だけ)話すことで、潜在的にも「全員が話し、聴く」雰囲気を作ってしまうのです。
 
 
2)時間で区切ることを恐れないことです。ファシリテーターが発言時間を敢えて"短めに”コントロールすることで、できるだけ多くの方からの発言を引き出します。具体的には、「Speak & Listen」方式*1で、短時間で次々と指名しながら、話す人が話し続け、聞く側は質問やコメントすることなく、ただ聞き続ける。これが出来ることが、多職種が集まるときの「ミーティング」のやりかたを、知りたいのでしょうね。
コントロールすることで、できるだけ多くの方からの発言を引き出します。具体的には、「Speak & Listen」方式で、短時間で次々と指名しながら、話す人が話し続け、聞く側は質問やコメントすることなく、ただ聞き続ける。これが出来ることが、多職種が集まるときの「ミーティング」のお作法としたいですね。
 
 
3)現場スタッフや若手が思っていること、または直接聞かれてしまうことが「このプロジェクト、結局、何のためにやっているか分からなくなる」。対策としては、会議やプロジェクトの目的・使命を明文化し、大きな字で模造紙に描き、会の前に全員で共有すること。形式やモチベーションが、重要ですからね。

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 ※例えば、こんな風にプロジェクトの「使命」をポスターにして、毎回貼付し皆で確認し合うことをすると、いいですヨ。
 
いかがでしょう?
 
上のような場面が思い浮かびませんか?
 
これらの原因は、結局、役職者や立場が上(と認識されてしまっている)の人が進行役を努めてしまうからなのです。
 
臨床の現場での分業型の仕事ならば、リーダー自身が全体を把握した上で、明確な指示命令を示すことが重要です。能力への信頼が求められるでしょう。
 
一方で、協働型の会議やプロジェクトにおいては、相乗効果を引き出し高めることこそが、リーダーの役割です。つまり、期待される成果、高いパフォーマンスをチームに発揮してもらうための環境づくりが重要ですね。
 
これらの方法は、チーム内の関係性をフラットにすることで、特に医師や看護師、役職者ではないスタッフ・現場担当者がファシリテーターになることで、全員が参加、協働できる場を創り出すのです。
 
 
結論として、職種間のヒエラルキー権威勾配は緩まりますから、結果として、全員が発言でき、全員が意見を共有できるのです。

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※たまには、こんな風にU字形になってのミーティングも、関係性はフラットになれるかもしれませんヨ

 

但し、いわゆる多数決や全員の意見を一致させることが、必ずしも良いこととは限りません。
 
組織ですから、意思決定の役割はもちろん、役職者にあります。
 
議論は白熱しても構いませんが、最後は役職者・リーダーが「決める」ことをためらってはいけません。
 
方法(How?)については、チームの多様性を信じればより良いアイデアが出ます(チームによるアイデアの創り方は、別の機会に記事にします)。
 
そして最終的に、決めるべきことは決めましょう!
 
 
さぁ、管理者・リーダーのあなた、まずはファシリテーター役を部下・スタッフの誰に任せようかと考えてみませんか?
 
そうは言っても、任せられるような人がねぇ・・・とお悩みですか?
 
そういう場合は、お任せあれ!
4/2(火)@大阪市
今年最初の「リーディングファシリテーター養成講座」 
あと3席
 
 
4/29(金)には、東京でも開催予定
(近日公開)
 
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以前とある医師の方からの問題提起があり、皆さんにもぜひご意見が伺いたく・・・
 
「職場コミュニケーション、どうしていますか〜?」
 
どうぞご自由にご記載願います(個人情報の入力不要、ご意見のみで結構です)
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山本伸が関与する公開イベント、登壇予定等
 
3/24(木) ヘルスケア・オープンイノベーション研究会を始動、トライアル第2回!
 
 
4/1(金) あの大好評企画が、大阪へ上陸!
800ページの超専門書をたった2時間余りで読破する会です
 
 
4/5(火) 世界を”五感で感じよう!”

*1:(1分間スピーチ、但し話す人が話し続け、聴く側はコメントや質問をしない)