さて、本日はベテラン看護師さんから学ぶ「チームメンバーの育成術」をご紹介します。
チームの書棚
本書は看護歴30年ベテランの著者が、看護師の職場や病院臭さを感じさせない語り掛けが特長です。
先輩として、管理者として知識やノウハウを吸収して欲しい一方、知識だけでは行動に結び付かないと分っていながらどうすればよいか?とお困りではありませんか。
以下を読むことで、ビジネスの現場でもおなじみ「ドラッカー」「フロー理論」「レジリエンス」などを、分り易く例えながら問い掛けをすることで、行動に結びつける教育は「共育」であることが大切だという思いが伝わってきます。
なぜこれで良いのか?
その背景には・・・
「常識を非常識と捉える」「やる気粉砕ビームへの対応」「モヤモヤをマインドマップに書き出す」「納得してもらえるかは、相手の今までの経験に左右される」
など、少々耳が痛いことや、発想がガラリと変わる独自の視点にも、頷かされることが多々あるのです。
さて、より良いチームにするための「ナイストライ」に即活かせる3つのポイントをご紹介しましょう。
- 非常識なプリセプター教育とは?
- 主人公を相手に変えて「本当は・・・?」を問う
- 何でも”見える化”、継続を”データ化”して楽しもう
1)非常識なプリセプター教育とは?
・教えることが先輩の務めであるというのは当然ですが、例えば先輩の方が「教わって楽しむ」機会にするならば?と視点を変えれば、双方が共に学び合う機会となり、先輩としてのプレッシャーも軽減できそうです。
・当たり前を疑ってみるわけです。看護教育とは、こうあるべきである、という固定概念にあえて疑問符をつけてみると。。。?
- 誰もがキャリアラダーを登らなければいけなのか?
- 誰もが達人にならなければいけないのか?
- ラダーは梯子、踏み外してしまったらどうするのか?
- なぜプリセプター制度でなければならないのか?
・新人が自ら課題を見つけ、必要な人を選べるまでを支援することが重要です。
・中堅者や年長者に「先生」になってもらって◯◯塾で、技術・経験を伝承してもらいましょう。
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2)主人公を変えて「本当は・・・?」を問う
・共感を生み出すコツ=心地よい言葉を口癖にしてみましょう。
・「なぜ?」を何度も繰り返せば、原因に辿り着くのです。
・腑に落ちる説明になるまでじっくりと粘る -> 聞く側は都合の良いことしか聞いていないから。。。(泣)
・オカシイ、腹が立つ、ムカムカしたら「主人公」を変えてみましょう=その人が「本当は」どんな思いだったのかを考えてみるのです。
・みんな違うことが人間である、その一方で、同じ社会や組織でつながりを創り、同じ目的に向かうことこそが幸せの源泉です(フロー理論)。
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3)何でも”見える化”、継続を”データ化”して楽しもう
・職場の雰囲気を変える仕掛けのひとつ=やる気が出る言葉を「見える化」して、あちこちに撒きましょう。
・今日は病棟で何度「ありがとう」と言ったか?申告ベースで記録していくと、最初は乗り気でなかった人も巻き込まれていくのです。
・改善するなら「ゲーム」化してみましょう・・・まずはAをBに変えたいならば、「期間限定」で試してみる。その後、Bが良かったのか、それともAを少し変えたA`がいいのか、全く新しいC案が出てくるか。。。これを最初に予測するゲームをしてみると、改善活動が楽しく進むことでしょう。
これらをトライするために「何が起こるか、予測して楽しくやる、一所懸命に!」やってみるのです。
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まずは【Baby Step】として、先輩であるあなたが、新人から何を学べるのか、思案することから始めてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、新人とどう付き合ったらいいのか? 何をキッカケに会話したら良いのか。。。
ブロックを使って、気楽に話し合うことを、体験してみませんか?
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